旅人労働者~気づくのが遅すぎて(鹿児島県→千葉県編) 

今回は千葉県のいろんな場所をドライブしたり、城跡を探索しようと思います。(前回の旅、鹿児島編から6年後)

千葉県・匝瑳市の城跡探検① 大堀城跡(探検失敗)

2023-10-01 10:41:43 | 千葉県匝瑳市の城跡探検

 

現在、匝瑳市の旅を進行中だが、その途中途中で城跡巡りも行うつもりである。

私は神社やお寺、川や湖などといった自然あふれる景色なんかも好きだが、

城跡に関しては特に好きな場所である。

城跡はそもそも戦いのためにあり、命のやり取りが実際に行われた場所でもある。

そんな血なまぐさい場所が好きなのは、野蛮な事を好む男の遺伝子があるからかもしれない。

また、山や森の中に所在してることが多いので、人々があまり来ない点も私の好きな理由だ。

その為、当時の形状や様子がそのままの状態で残ってる事が多い。

誰にも手を加えられてない故の貴重さがある。

しかし、その一方で整備されることが滅多になく

城跡が荒れていて何が何だかわからなくなってしまうデメリットもある。

 

 

 

 

前置きはそこまでにして、城跡を訪れたので紹介する。

場所は千葉県匝瑳市の北西部。多古町との境に近い場所でもある。

 

この記事のタイトルに大堀城跡(探検失敗)とある。

何が失敗だったのかと言えば、大堀城跡の状態が身動きが取れない程の藪だらけで、探検どころではなかった。

そんな記念すべき第1回目の城跡から躓く形になったが、

せめて見れた場所だけでも紹介したいと思う。

 

それでは出発。

 

大堀城跡外観。

名前の通り、匝瑳市大堀地区にある。

周りは田畑しかない。

画像は大堀城跡を北西側から見た位置となる。

左側が北方向、大堀城跡の先端にあたる。

入山開始。

既に藪は多めだが、まだ進めない程ではない。

 

城の西側から頂上に向かって斜面を登る形になる。

大堀城跡はだいたい3つの区画に分かれているとのこと。

画像の位置は真ん中に位置する、おそらく主郭(いわゆる本丸、中心区域のこと)となる場所の西側になると思われる。

 

頂上に到達してみるも、特に何もなかった。

もう少し北の方に歩いていくと、急斜面が出てくる。主郭との境だろうか?

降りるには少々躊躇われる高さはある。

 

やや東側に移動してみたが、やはり傾斜のきつい場所は続く。

 

移動すればするほど、藪が酷くなって身動きが取れなくなる。

追い討ちをかけるように、蚊が十匹くらい大量にまとわりつき始め、さらに近くでスズメバチを発見。秋のスズメバチはヤバい。

そうこうしているうちに気力や集中力を奪われ始め、体力も失い始めたため調査を断念することを決める。

 

脱出を試みようと

傾斜が急ではあるが無理やり下った。

北側の郭へと移動した辺りで、初めて遺構らしきものにぶち当たる。

ちょうど郭の東側部分だろうか。

土塁(土を盛った防御遺構)らしきものを発見した。

 

土塁とは郭の外側などに土を盛り上げることによって郭外から来る敵の侵攻を行いにくくしたり、矢などの遠距離攻撃の防御にも効果を発揮する。

何はともあれ、帰ろうとした矢先に城跡らしいものを見れてよかった。

 

大堀城跡の探検はこれで終わりだが、次回の城はもっと探検しやすい場所だといい。

しかし困難があるからこそ探検と言うのであって

探検と銘打っているのに楽を求めることは複雑な心境ではあるが。

ちなみに大堀城跡に関する歴史や背景などはほとんど不明なようである。

ただ、基本的に中世の下総(千葉県の上半分辺りの地域)は千葉氏が支配していた地域であり

匝瑳市などは椎名氏など千葉氏の家臣が治めていたので、

いずれにせよ千葉氏関連の者が統治していたと思われる。

 

画像は大堀城跡の外周に咲く曼珠沙華(ヒガンバナ)の花。

 


千葉県匝瑳市の旅①(県道48・49号)

2023-08-18 10:50:14 | 千葉県匝瑳市の旅

 

6、7年ぶりだっただろうか?

鹿児島県の旅を終えてから、長い年月が過ぎた。

久しぶりに旅(というか単なるドライブだが)を再開しよう。

 

私は千葉県にいた。

現在仕事してる場所が千葉県だからである。

だから今回は千葉県の色々な場所に行こう。

 

鹿児島県の旅した時と同じく、私の旅は地味がテーマである。

誰もが聞いたことがあるような超有名な観光地は行かないだろう。

その代わり何の変哲もない道路や公園の画像ばかり出てくるかもしれない。

しかし、そういう場所こそ、その地域の本当の姿であり私の求める風景なのだ。

 

前置きが長くなったので、ここらで本編に移る。

 

今回は匝瑳(そうさ)市を旅してみた。

匝瑳市といっても広いので、一日で忙しなく回るのは結構大変である。

何回かに分けて訪れることにしよう。

 

 

地図は匝瑳市のウィキペディアに乗っていたものを引用した。

匝瑳市のやや南西部辺りにある、県道49号線から野坂ふれあい公園や匝瑳市市役所(野坂支所)を通り、県道48号線を通るルート。

今回はこれだけの旅だ。

そう、私の旅はこんな感じである。

特に行きたい場所やスポットがあるわけではない。(ただし城跡は除く) 

通った道のりに何か変わった場所があれば寄り道をしていくスタイルだ。

 

 

ここは旅のスタート、飯岡駅だ。

この駅の脇の道からすぐに県道49号線へ入ることができる。

飯岡駅は匝瑳市の西部に位置していて、隣接している横芝光町にも近い。

 

 

県道49号線。

この道をずっと行くと海、すなわち九十九里浜に到達する。

 

 

県道49号線その2。

付近は田畑が広がりのどかな風景が広がる。

 

 

温暖な地域なので、まだお盆前後にもかかわらず稲穂が垂れている。

早稲であろう。

 

 

県道49号線その3。

台風の影響で天気が5分スパンでコロコロ変わる。

いかにも雨が降る寸前という感じ。

 

 

県道49号線と県道48号線を結ぶ道。

野栄ふれあい公園や野栄役場(匝瑳市市役所野栄支所)にアクセスできる。

 

 

野栄ふれあい公園。

かなり広い敷地で一周するだけでも、長い距離になるので良い運動になる。

 

野栄ふれあい公園の地図。

地図で見るとコンパクトだが、実際はそこそこ広い。

 

みはらしの丘へと続く階段。

登ると、名前の通り公園内を見晴らせる。

 

みはらしの丘から見た公園内の様子。

 

公園内の通路。

道端があるのでランニングや散歩にも最適。

 

池のような場所には、コケ植物のような物が群生していた。

 

公園内の様子、その2。

雨が急に降ったので画像が曇り気味。

 

公園の反対側にある、植木の生産場所。(分かりにくいが)

 

匝瑳市は日本一の植木生産を誇る自治体で

日本のみならず、海外にも植木を出荷している。

 

野栄ふれあい公園を離れ、東に移動すると大きな建物が。

野栄アリーナというらしい。

ネットで調べると中は体育館で様々なスポーツを行う事ができるとのこと。

 

野栄庁舎(匝瑳市市役所支所)の外観。

八日市場にある市役所よりも空いてそうなので

お急ぎの用があるときはこちらの方がいいかもしれない。

 

県道48号線。

県道48号線は2つあって、こちらは西側(県道49号線側)の方。

 

県道48号線その2。

近くに畜産施設があるくらいで特に何もない。

だが、それがいい。

 

匝瑳市の旅(県道49・48号線)の旅 おしまい。

次回以降も匝瑳市シリーズ。

 

 


近況(2023.8)

2023-08-13 13:15:00 | 0.その他

鹿児島県を離れてからはや6年。一時期、車も手放し、旅をすることもなく月日が経っていたが、最近になって通勤用で車を買うことになり、旅やドライブに出かけたい気持ちが強くなってきた。

会社の休みは少ないが、休日には積極的に出かけようと思う。今、住んでるのは千葉県だから、千葉県の全市町村を制覇するまでは続けよう。(ただし都市部や繁華街はなるべく避ける方向で)。あとは、城跡巡りもやる予定。


鹿児島県・南さつま市(旧・大浦町)の旅 第62回

2020-04-25 18:06:39 | 62.鹿児島県・南さつま市(旧・大浦町)の旅

 

こんにちは。

第62回は旧・大浦町になります。

南さつま市シリーズとしては笠沙町に続き2回目です。

久々に更新するので、4年半の前の出来事をあまり覚えていませんが

まあ、適当に書いていきます。

 

県道271号線。

亀ヶ丘という山に展望台があるということなので

向かっています。

 

亀ケ岡の展望台に到着。

右の方に星形のパネルがあるのは、

ここが星降る丘展望所という名前だからでしょう。

 

東シナ海方面を望む。

 

また、別の方向からは旧・坊津町方面にあるリアス式海岸を一望できる。

青い空、白い雲、青い海、緑の丘。

写真でも充分綺麗だが、

実際に現地でその景色を見たときは、震えと涙が出た。

人間って美しいものを見ると本当に感動するんだなと。

心が浄化されていく感覚…

おお!神よ!

どうか私を導きたまえ!!

(気分が高揚しております)

 

亀ケ岡(星降る展望所)の説明板。

 

ちなみに展望所から下るとき山頂をチラッと振り返り、

『ああ、亀ってそういうことか。』

 

県道271号線の様子その①

のどかで平和な雰囲気。

 

県道271号線の様子その②

人も家も何にもない。田んぼだけ。

誰にも気にせず歌を歌いながら散歩しても平気な道。

都会に住んでる人ほど、こういう道の素晴らしさがわかるはず。

 

県道272号線。

 

看板をよく見ると、

全国どこの県の子供たちだろうと、落書きは大体同じなんですねぇ。

 

ああ、そういえばこんな公園だった。

高低差の激しい公園なんですよね。

 

 

いい景色だなあ

 

道の駅的な場所。

 

クジラが有名なんですね。

 

 

 

どうやらマッコウクジラが座礁したみたいですね。

 

 

 

クジラの骨格が展示されているとのこと

 

もうここまで大きいと恐竜ですね。

 

国道226号線。

 

国道226号線。

 

どこかの農道。

 

 

これで南さつま市(旧・大浦町)の旅はおしまいです。

 

残りもアップするかもしれませんが

私の記憶が撮影した写真のみとなりつつあるので

味気ないものになるかもしれません。

 


鹿児島県・日置市(旧・東市来町)の旅 第61回

2020-04-24 23:53:05 | 61.鹿児島県・日置市(旧・東市来町)の旅

こんにちは。

第61回目は日置市の旧・東市来町になります。

(2017年に旅した記録になります)

 

どこで撮ったか忘れたが

東市来町の農風景。

天気が晴れじゃないところはご容赦。

 

県道304号線。

なだらかな山林地帯が続く道。

南に行くと旧・伊集院町(日置市)、

北に進むと旧・樋脇町(薩摩川内市)と続く。

 

県道304号線近くには

文化財としての価値のある小さな橋がある。

 

萩地区にあるから萩前田橋というのだろう。

二連アーチ式の石橋は東市来町ではこれだけなので貴重らしい。

また、二連アーチ式の橋は、水面に反射した橋の像と合わせると

メガネのように見えることから眼鏡橋ともいう。

 

県道305号線。

ここだけ見ると

県道というより住宅地域内を通る道路である。

 

県道309号線。

カーブあり、高低差あり、民家ありと

なかなか変化に富んだ県道。

 

 

305号線に再び戻って、鶴丸城跡という城跡があるということで

久しぶりに城跡巡りに参戦。

ちなみに鹿児島市にも鶴丸城跡があるが、

こっちは東市来バージョンの鶴丸城跡。

 

 

市来鶴丸城跡入り口。

が、奥に見えるのは鳥居。

城跡なのに神社?

 

市来鶴丸城跡の近くには、鶴丸小学校がある。

その他日置市市役所(東市来支所)もあるので、

まさに東市来の中心部に城が君臨してることになる。

 

春日神社。

ちょうど市来鶴丸城跡に向かう経路上にある。

 

春日神社内には、もう一つ神社があって

幕末以降の戦争で亡くなった郷土の方達を祀った護国神社もある。

 

 

春日神社の脇を通り、市来鶴丸城跡の敷地内に到達すると

突如、キリスト教と思われる神父銅像が出現する。

そう、フランシスコ・ザビエルである。

ザビエルはここに来る前に薩摩の有力大名、

島津貴久公より布教の許可を得て活動していた。

たまたま演説を聴いていた、ここ鶴丸城の家老がザビエルに感銘を受け、

鶴丸城に招待したとの記録が残っている。

ちなみに、この家老は洗礼名を与えられミゲルと名乗っていた。

また、ザビエルの弟子宣教師、ルイス・アルメイダも鶴丸城を訪れている。

いずれの時もミゲルが仲介役をしていたようである。

 

市来鶴丸城跡の縄張り図。

攻めるなら、やはり入り口側の南側からかな?

あとは西の尾根伝いに挟撃または奇襲

東側や北側は傾斜がキツそう。

 

島津家直轄の城ということもあり、かなりの堅固さがありそうである。

 

それにしても山城はいい。

 

平地の城は華やかさや派手さがあったり、また交通の便も良いことから

人がたくさん訪れたり観光地化して余計な施設ができたりと

城が持つ本来の情緒が失われがちである。

しかし、山城は人の出入りや時間の経過に対し、疎遠かつ鈍感なため、

当時の面影を色濃く残しやすい。

また山城自体が政治経済の場所というより、

軍事防衛的な意味合いが強いため

血が騒ぐというか男のロマンを感じるのだ。

 

通路から外れる場所はご覧の通り、急斜になっており

容易に侵攻はできない。

 

日置市(市来鶴丸城下)で地域民に宣教する、ザビエル?またはルイス・アルメイダ。

幕府を初め薩摩藩も後にキリスト教を禁止するが

キリシタン達は隠れキリシタンとして追いやられていく。

 

湯之元駅。

名前に湯の文字がある通り

湯之元温泉の名で知られる温泉郷がある。

割と狭い地域にこじんまりとした温泉宿が密集してる感じを受けるので

車よりも徒歩で複数の温泉宿を楽しむという過ごし方もいいかもしれない。

 

県道306号線。

湯之元温泉あたりから東シナ海方向に伸びる短めの県道。

 

東市来の漁港、江口漁港。

 

江口浜海浜公園。

シャワー施設があり海水浴場も兼ねている。

南下すれば吹上浜がありお隣同士である。

(大まかに見れば江口浜も吹上浜の一部とも言える)

 

江口浜より東シナ海を望む。

 

地理的に鹿児島市内からもアクセスが良いので

夏は手軽に行ける海水浴場として人気がありそうである。

 

旧・東市来町の旅おしまい。