旅人労働者~気づくのが遅すぎて(鹿児島県→千葉県編) 

今回は千葉県のいろんな場所をドライブしたり、城跡を探索しようと思います。(前回の旅、鹿児島編から6年後)

鹿児島県・日置市(旧・吹上町)の旅 第54回

2018-02-07 08:59:03 | 54.鹿児島県・日置市(旧・吹上町)の旅

 

こんにちは!!

第54回目は初の日置市シリーズとなります旧・吹上町です。

吹上といえば吹上浜ですね。ウミガメの産卵でも有名ということですが見れるでしょうかね?

楽しみです!それでは行ってみましょう!!

県道291号線。通称「憎い道路」である。

なんと今回の旅で4回目の登場である。

[1回目鹿児島市(旧・松元町)、2回目南さつま市(旧・金峰町)、3回目南九州市(旧・川辺町)]

地図で確認したところ、これが最後の登場となるので少しホッとしたが、

安心するのも束の間、最後の最後で最大のウザさ、憎さを発揮されようとはこの時、私は知る由もなかった。

県道291号線その2。

警戒はしていたが、特に狭いというほどでもなく運転できないレベルではない。

楽勝の2文字が頭に浮かび始めていた。

県道291号線その3。

だがこのまま終わらないのが憎い道路たる所以。

ガードレールがないのはもちろん、落ち葉が多くて道路部分が判りづらくなっている。

県道291号線その4。

・・・・

は目を疑った。いやいや、これはどういうこと?

とうとうここまでの障害を差し向けて来るまでになったかこの道路は!?

というかこの道路は地元民すら通っていないんかい!!

車から出て道路をふさいでいる木をどかす俺。

以外と重い・・・。全力を出したが中々動かない。

しかし、ここまで進んできたのに今更戻るのは嫌だ。

考えた結果、とうとう覚悟を決め、

腕だけでなく体全身を綱引きでもやるような体制で反動をつけながら少しづつ山際に寄せていく。

そしてついに車1台は通れるスペースは確保し脱出した。

県道22号線。

鹿児島市と旧・吹上町市街地を結ぶ道。

道も広く比較的真っ直ぐでゆるいカーブしかないので運転はしやすい。

国道270号線。

国道だが空いていて走りやすい。

県道296号線。

鹿児島市方面へと向かう道路だが終点は県道291号線にぶつかるので

先ほどの県道22号線をお薦めする。

県道296号線走行の途中で黒川洞穴という看板を発見。

寄ってみることにした。

どうやら、その洞穴は黒川神社内にあるようだ。赤い鳥居なので格式は高い。

鳥居をくぐると、細道が現れる。

洞穴まではかなり距離があるようだ。

途中で小さな橋を渡る。

橋下には二股川という名前の川。

まだ着かないようだ。

何となく心細くなってくる。

階段を登る途中で仁王像が出現。

仁王像はどちらかというと寺のイメージが強いが神社にある場合はどういう理由からだろうか?

廃仏毀釈から逃れる為とか?

黒川洞穴が見えてきた。

これ以上は進めない。

落石の恐れがあるということだ。

洞穴内部の様子。

縄文時代から平安時代の約5000年という長い間使われていたようである。

発掘調査で土器や石器などが見つかっている。

 

永吉ダム。

先ほどの黒川洞穴の途中で通った二俣川の水を溜めている。

ロックフィル方式。

土砂や岩石を積んで施工されるダム。ダムの種類の中でも体積が大きい。

 

旧・吹上町には吹上温泉(そのままだが)という温泉施設群がある。

温泉好きな西郷隆盛さんもこの地に2度来ており、

そのうちの1回は40日も滞在していたという。

私は吹上温泉の中のもみじ温泉で入浴しました。

着替えする部屋の窓が開けっ放しで、番頭のおばちゃんに丸見えだったので(女性客も通るので)

窓を閉めたんですが、なぜか従業員の人がまた開けるので着替えるタイミングに戸惑いました。

温泉の方は熱めでしたが気持ちよかったです。

特に温泉から上がった後は体がポカポカとほぐれていてとても良い気分でした。

県道35号線。鹿児島市内へと通じる道路。

小さな山々の間を縫っていきます。

内陸方面は全て行ったので今度は海、吹上浜を見たくなったので

吹上浜公園の付近に来た。

7月なのになぜかキャンプ場がやっていなかったので諦めた。

しょうがないので代わりに海へと続く道路へと進み、ロータリーになったところで道が途切れていたので

夕日の浜辺でも見ながらここで車中泊することに決めた。

だが・・・・・・・。

まさかの北朝鮮の登場である。

39年前、ちょうど私が車を停めた場所に市川修一氏、増元るみ子氏の二人が車を停めて

吹上浜を見に行ったところを北朝鮮の工作員に拉致され北朝鮮に連れて行かれたという事件が発生した。

まさに今、私は彼らと同じ目的で吹上浜まで来たのだ。

・・・・こんなところで車中泊など気持ち悪くてとてもできる気分ではない。

気味が悪くなってすぐ帰ろうと思ったが、

同時に北朝鮮に対する拉致事件への怒りと当時の状況を推察したくなって勝手に足が動いていた。

市川さん達もこの道から浜辺へと向かっていたと考えると胸が重くなる。

彼らが実際に見ていた風景と同じものを今、私も見ているのだ。

吹上浜。

そもそもウミガメの産卵地として有名なのでそれを見れるか期待して来たつもりだったが

今は完全に北朝鮮のことで頭がいっぱいになっていた。

どこかに黒い潜水スーツを着た北朝鮮の工作員が複数人いたのだろうか?

この日の5ヵ月後の2017年年末あたりには北朝鮮の漂着船が東北や北海道で相次いでいることから

現在も北朝鮮からの脅威は終わっていない。むしろミサイルや核によって強まっているだろう。

そんなことを考えながら

どこまでも続く東シナ海を見つめていた。

 

旧・吹上町の旅 おしまい