とまとのため息

気分一新☆つれづれ日記in大英帝国~

どっちもどっち

2007-07-23 21:41:59 | Weblog
「ちょっと、とまと、あなたも来てちょうだい。」

バンビと打合せをしていたボスから呼ばれて聞いていると、
あ~あ、バンビのやつ、大きな失敗をしちゃってたんだなぁ。

久しぶりに仕事のゆとりができたボスはご機嫌で、バンビのお勉強の
進捗をチェックしていたのだが、失敗に気付くは、英語は通じないわで
とたんに顔色が変わっている。

「わからないなら、なんで私にひとつひとつ確認しないの!」
「どうしてそんなに自信を持てるわけ?」
「あなたのその考え方が私は理解できない」
「自分が理解していないということを理解していないのが問題なのよ」

かあいそうに、バンビは固まっちゃった。
だけど、部内で準備して、海外子会社の管理職にも話を通し、
重役会議で報告もしちゃった案件だからなぁ、、、尻拭いはたいへんだ。
コストもかかるし。

すぐにやり直しをさせている間、本人に聞こえない場所で、とまとに
「見てよ、このメールの英語。私は2ヶ月前にも同じ訂正をしたのに
また同じことやってる」
確かに、まあ高等教育を受けた人間ならあまり間違わないかも、
というようなマチガイをしている。
最後に「Jesus Christ!」と吐き出していた。

でもさー、よくよく振り返ってみたら、畑違いの仕事をしていて、しかも
英語ができない、ってわかりきっているバンビを連れてきたのは
ボスなんだよね。
連れてきたって、自分は大型プロジェクトにかかりっきりで、ほとんど
ほったらかし状態にしたのもボスなんだよね。
今さら唖然としてもねぇ。

バンビとしても言いたいことは山ほどあるだろう。
だけど、上はゼッタイな立場だから何も言わない。
さばさばした性格のボスはその後小言めいたことは言わないが、
バンビはとまとに愚痴ってくる。
「風邪ひいてる今は特にツライです」
「いやあ、悪いことが重なってツイてなかったです」
「もお、参りましたー」

なんでこんなにめめしいんだろねー。
愚痴る前に早く成長して、ボスの足手まといになるんじゃなくて
ボスの手足にならなきゃ。
ちょっと自己チューなボスだけどね。