青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

1301のReal Face。

2023年06月26日 17時00分00秒 | 上信電鉄

(昼下がり、静かなる富岡の街@西富岡駅)

この日のデハクハコンビ、一応運用から察するに夕方までは稼働してくれるようで、何往復かの走行シーンを撮影する機会がありました。実は、GWにわざわざ高崎まで来たのに、到着した瞬間にデハデハコンビに高崎入庫されるという何ともツイてない車両運用にぶち当たってしまいまして・・・是非ともリベンジ!と思い再訪の機会を伺っていたのですが、あれやこれやしているうちにデハデハが組成を解除されてしまったという悲しい結末に。デハ251の独特の上信らしいリバイバルデザイン、撮りたかったんですが・・・という訳で、せめてもの慰めにデハ252を前パン位置で。クハ1301の優しい顔つきに比べて、パンタグラフ、貫通路、渡り板と動力車らしい盛りだくさんのイカツさがあります。

梅雨の走り、紫陽花の駅に一人降り立つ学生さん。上信電鉄も、主要な乗客は沿線の学校に通う高校生。

去って行くデハクハコンビを見送る。元々クハ1301は、制御電動車のクモハ1001・中間電動車のモハ1201・そして制御車のクハ1301を1編成として昭和51年(1976年)に新潟鐵工所で製造された1000系の片割れ。落成当時は3連固定の編成だったのですが、意外にも伸び悩む通勤需要に3連は過剰となり、朝夕のラッシュ中心の限定運用となっていました。そのため、上信電鉄は2連への改造を決意。中間電動車だったモハ1201にクハ1301の運転台&顔を移植し、余剰となったクハ1301には現在の切妻&固定三枚窓の独特な顔と運転台を新設。コンビ相手を両運車の250系デハ252に変えて現在に至ります。

その昔、上信電鉄に訪れた際に撮影したひとコマ。中線に入っているのがモハ1201改造のクモハ1201。そして左側に止まっているのが現クハ1301。1201のお顔は元クハ1301の顔と考えるとなんだか不思議な気もしますが、2連化に際してクモハ1001と顔を揃えるためにはしょうがなかったんでしょうね。クハ1301は当時は沿線のこんにゃく会社である「ヨコオデイリーフーズ」のラッピングを纏っていました。マンナンライフの陰に隠れて世間的には知名度の薄いヨコオデイリーフーズですが、経営する甘楽町の「こんにゃくパーク」は結構大ヒットコンテンツになってて、休日は観光バスが何台も乗り付けるような人気の観光スポットになっています。

ちなみに貴重な自社発注車のクモハ1001と1201のコンビ、長らく高崎本社脇の側線で特段の動きもないまま放置プレイ中です。最近の上信、とにかく1000系と6000系の動きが悪いんですよね。辛うじて6000系は行路の少ない運用に入ったりするようですが・・・


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 山のあなたの空遠く。 | トップ | 寛ぎの時は流れて。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

上信電鉄」カテゴリの最新記事