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フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

一寸の虫

2018-04-20 07:41:00 | Weblog

母の七回忌に出会ったあの黄色と黒の尺取虫。鳥にも食べられずにたくましく生きていたんだね。昨日畑からの帰りに車を運転してると首のあたりがムズムズ。触るとムニュ。手の中を見ると「こんにちわ」って。あの虫。これはなんかある。因縁というやつかな。母か母のメッセンジャーかもしれないからと大事に紙で包んで家に持ち帰り庭に放してやった。一寸の虫にも言葉があるんだ。「家に帰りたかったんだよ」って言ってるのかな。そういえばこのところみんなチューブに巻かれて病院で死ぬんだもんな。「家って何だろう」と思うよな。家を出されてデイサービスに集まって来る年寄りたちを見たらテンション下がるね。昔は躾の行き届かない奴を一カ所にまとめて面倒見るのが学校だったけど今じゃそれがデイサービスか。学校には未来があるけどデイには未来はないからな。いつでも「その日限りだ」だからthe day serviceというのが本当だろうな。ウチの母の頃なんかデイサービスに行けなんていうと「子供じゃあるまいしあんなとこへ行けるかね」というのが定番だったけどね。デイに行くのが定番といつからなったんだろう?その後が老人ホームに行ってそのあと病院でお終い。まるで大量生産されて大量消費されて大量廃棄されるシステムみたいだね。それじゃぁ、家にいようかとすると家族から「この人、いつまで生きるんだろう」って思われてそれを察しながら生きるのも辛いよね。一寸の虫にも意気地があるんだと踏ん張ってもボケた頭と動かぬ体じゃどうしようもないなぁ。と思って年寄りを見るからテンション下がるのかな。それにしても・・・だね。人のぬくもりってどこに行ってしまったんでしょうね。

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