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フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

ナタメ

2016-10-23 08:40:24 | Weblog

ナタメとは山の道しるべとして木に鉈で刻む印のこと。山の文化のナタメのような存在だった登山家「田部井淳子」さんが亡くなった。腹膜ガンのため病院で死去。77歳だったとか。ずっとガンを患いながらも登山を続けていると本かなんかで読んだようなラジオで聞いたような。それが口調が面白くって明るくって屈託がなくとても苦労してきたひとには思えなかった。けど苦労の人生だったんだよ。山があるから乗り切れたといったニュアンスのこと言ってたけど簡単に背負える人生じゃなかった。それを不屈の精神でとの頑張り屋さん。彼女のおかげで山が明るくなった。ともすればマニアックな閉鎖文化に陥る山やの世界に「山ガール」なる明るい未来を届けてくれたのが彼女だからねまぁ、四国の山ではそんなに出くわすことがないのだが北アルプスなんかに行くとわんさかおるんだなこれが。山も裾野が広くなった気がしていいんだ。田部井さんのおかげかどうか知らないが山ガールたちは山のマナーもよく装備も俺たちよりいいものを使ってることが多いからより使いやすい装備の開発に貢献できるだろう。それに大胆で頑張り屋で酒飲みが多いときてるから山には初めから向いてるんだよな。山のトイレがきれいになったのも彼女らの功績だ。田部井さんが残してくれた「ナタメ」をたどってこれからも山を楽しむことが何よりの供養だろうと合掌。

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