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フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

風の中のテント

2014-09-28 20:34:11 | Weblog
そもそもは、おかしく始まった。天気予報では晴天であったのに山荘に着くと雨がパラパラ。風がヒュー。ボイラーが壊れているからとお風呂が沸かせない山荘は15名の団体さんからキャンセルを食らったとかで客は僕らだけ。独占。と思いきやヘンな外人さんが座っている。先客アリかと一応泊まる3人がチェックインして山頂からキャンプサイトに向かう。山頂はこんなになっていた。あのなつかしい梶が森だったけど俤はない。

なんだか菩薩様まで鎮座してます。

観光狙いかな。天狗の鼻には大日如来、山荘には文殊菩薩と暇がない。キャンプサイトには香川県からのペアがテント張ってた。僕らが行くと教ご一緒ですかよかったと喜んでくれた。いつになく燃えたイガン君がせっせと焼肉の用意をしている間にテントを立てた。

インデアンのお家?可愛いと香川のペアが見に来てくれた。イガン君は一人でグリルやワインやお肉を1.5キロを用意しおまけにみんなが座る椅子まで買ってきて張り切っている
彼が焼肉にしようと言い張ったらしい。ビールも沢山買ったけど俺たちはそんなに飲まないし肉もソンだけ食えないのに。お年寄りだよとシェルパ君とブツブツ。だけどイガン君がそんだけ張り切ることはめったにないからと付き合ってワーワー。飯が終わって山荘に戻ると外人さんがまだ座っていたから英語でワーワー。そしたらもう5年も日本に居て日本語ペラペラだって。早く言ってよね。テレビでは御嶽山が爆発を伝えていた。ビックリとテントに戻って転がる。しばらくして風がテントを揺する。やっぱり山では背の低いてんとでないとを痛感。それでもティピーは強く健気だ。しかし風の音におどろいて眠れない。夏用のシュラフとフリースのシュラフの組み合わせでTシャツで寝て寒くなかった。
いつの間にか寝て風にテントが正確に言えばフライシートが揺れる音で目が覚める。それの繰り返し。山は侮れない。紅葉日曜晴天三拍子揃った御嶽山。俺たちも行ってたかもしれないと思うと他人事でない。と思いつつテントの中で風の音を聞いていた。
コメント
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