小さい頃に読んだ絵本か紙芝居なのかタイトルは忘れてしまったけれど貧しい若者が不思議な老人からナンでも出せる石臼をもらうんだ。その石臼をまわして欲しいものを出してだんだんと豊かになっていく。それを見ていた兄が石臼を奪って船を漕いで逃げていく途中で疲れて舟の上で握り飯を食おうとするんだ。そこで塩がなかったのでうすを回して塩を出す。でも兄は出し方は知ってたけどとめ方は知らなかったから塩がドンドン出て船を沈めて兄もろとも石臼は海の底に落ちていって回り続けているから海の水は鹹くなったという話だった。あの時、不思議な感覚をもった。もやもやとした違和感。それが自分が初めて無限を意識した瞬間だったのだ。子供の頃は海といえば桂浜その対岸の種崎海水浴場だったからきっとあそこの海の底で石臼が回っているに違いないと思って出し方も止め方も知っているから取りに行こうと思っていた。海に潜ったら底なんか見えず海もとてつもなく広く深いものだとわかった。とうてい石臼を探すなんてむりだ。海の水が鹹いあいだは石臼は誰にも取られてないとそのあとずっと思っていた。その思いも無限に続く。もう石臼を取りに行こうとは思わないが無限を教えてくれたこの話を懐かしむ。数学に出会う生活の場面って意外と多くあるんだよね。
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