愛国心

2014-06-14 | ビジネス業界
ベトナム・ダナンへ来ています。
この街に通い始め、もう10年を超えるかと思いますが、ようやく来月から、成田からの直行便が就航されます。

TVで動画を目にする機会も多いですが、例の中国の監視船に体当たりされた漁船は、このダナンの船がほとんどのようです。

現在、ダナンの漁船の一部は、国から補助を受けて、例のパラセル諸島(西沙)へ向かっています。
その間漁業は中止。もちろん水揚げもありません。
そうなると、浜の業者さんたち、我々含め、前浜の原料を使用して加工をしている会社はかなり困ります。
こんなところで商売に支障がでるとは予想してませんでしたが、漁が少ない=当然相場はしっかりとしています。
ありえない話しですが、もし日本で同じような状況となったら、漁船だけではなく、浜の関連業者やなにやらも国に補償を求めたりするのかな、と、思ったりもします。
弊社の取引先は原料確保のために、南部まで足を運んでなんとか急場を凌いでいるようです。

街中には、「売り上げの10%を、国と漁民に寄付します」というような看板を掲げている飲食店もあります。思い起こせば日本だって、石原元都知事が「尖閣を買う」宣言をしたとき、あっという間に億単位の金が集まったものです。
ちょっと酒が入ると、取引先の連中はかなり熱くなってパラセル諸島の話しを始めます。
昨夜レストランでは、同行したベトナム人があえて私を指し、「この人は中国人ではなく、日本人ですから・・」と言いながらお店に入っていきました。念のためだとか。。w

海外にでていると、日本にいるときよりも強く「日本人」であることを感じます。日本ではまわりがすべて日本人ですから、あえて感じないのでしょう。

愛国心というものは決して悪いものではない、と、思っています。どこの国だってみな自分の国が正しい、という教育を受けるわけで、自らを否定するような教育を何十年にもわたって続けてきた日本自体がおかしいのではないか、と、いつも思います。
そういう意味で、酒を飲みながら皆で中国の批判をしているベトナムの若者たちをみると、羨ましく感じたりします。