ソフト

2012-10-15 | 海外業務
先週からベトナムへ入っています。

前回訪問は8月、その後、領土の件で中国や韓国との関係が悪化しました。
今回ベトナムに入って、やはり予想どおり、日本からの加工依頼が急増している、という話しを聞きました。
日本からの依頼の急増・・・今に始まったことではありません。
私の知っている限りでも、この5-6年に、やれチャイナリスクだ、やれ人件費の高騰だ、と、事あるごとに、ここベトナムへの加工シフトの話しが沸き起こります。

ベトナムの工場、残念ながら閉鎖したり、売却されたりしている工場が増えていました。これだけ仕事が増えているのにどういうことだろう。。と、聞いてみれば、やはり経営者の考え方が、この変化に対応できず、不良品を作ったり受発注がいいかげんだったりと、ソフトの部分でのトラブルが続き、最終的に仕事ができない状態まで追い込まれていくようです。

ベトナムへのシフトを検討され、来越されるお客様はたくさんいらっしゃいます。工場視察なども、設備面ばかりに目が行き、肝心なソフトの部分は社長や工員の印象だけで決めてしまう方も多々いらっしゃいます。
加工、特に委託加工などになりますと、日々の生産の管理まで遠隔でしていかなければならず、その部分のトラブルというのは枚挙に暇がありません。これはやってみて初めてわかること、そういったトラブルを回避するためにも、工場と接点を持っている業者さんの介在は大きいものです。(私自身、そういう仕事をしています。)

日本のA社とベトナムのZ社は相性が悪いが、日本から別のB社を連れてくると、しっかりとマッチングできるケースがあります。
ハード面はどうしようもないですが、ソフト面の足りないところを、B社さんが自社の仕組み、社員などを使ってフォローできるケースなどが、こういった場合ですね。
その見極めなどをするのも私の仕事です。
ベトナムへ来て失敗した話しをよく聞きます。自らが人・金・物(私は、時間とエナジー、と言ったりしますが)を投入するつもりがない会社さんの話しは残念ながらその場でお断りしています。

失敗した・・と、思っているのは日本側だけじゃないこと、気付いてない方も多いようです。相手工場もそれに使った時間やエナジーがあります。仲介業者も時間と経費、それに仲介した以上、信用や責任がついてまわっています。








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