円安

2013-01-22 | ビジネス一般
ようやく最近、円安のデメリットの報道がされてきました。
政権が変わって一ヶ月、アベノミクスの影響で、円安誘導がなされ、あっという間に10円以上、円安となりました。
景気が良くなる、という報道が盛んになされていましたが、果たして本当にそうなんでしょうか。。。

周りを見回すと、ほとんどが輸入品なわけです。特に安価な商品は食品に限らず、中国はじめとした諸外国で生産したもの、または、諸外国の原材料を使用しているので、円安で物が高くならないわけがないですね。

ここ数年、原材料価格の高騰を、円高が支えていました。すなわち、末端は、円高の影響もあり、ドル価ベースで上昇していたコストを円換算で吸収していたわけです。
輸入業者はとっくに為替の恩恵など吐き出し、円高を基準とした価格競争をしていたわけで、この急激な円安でコストは跳ね上がっているわけです。

単純に考えて、一ドルの価値が78円⇒90円 ということは、10%以上の円安。
ということは、(経費もろもろありますが)、10%はコストが上昇します。

では、国産なら問題ないのか・・? 国内生産品だからといってもそうはいきません。
運賃=ガソリン=輸入品、電力=火力=油=輸入、資材も肥料もなにもかも、輸入品ばかり。生産コストは上昇する一方です。

円安⇒輸出産業成長⇒経済回復、というのは、一部の大手メーカーさんの論理であって、決して中小企業はこのロジックで生きているわけではありません。

正直、このあとの景気、とても心配なわけです。。