機転

2013-01-03 | ビジネス業界

例年同様、元日だけは静かでしたが、2日からはメールや電話が通常通り入りだしました。(もちろん海外だけですが)

昔とは違い、最近の連絡はすべてメール。気軽に送れるだけに、必要のあるものも無いものも混ざって入ってきます。 年末のバタバタで見落としていた案件の催促なども入り、今日は主要取引先である、韓国に台湾、ベトナム と、各国からの連絡がひっきりなしでした。 正月早々、仕事があること自体、本当にありがたいな。。と、思ってます。

最近、特に海外の担当者は若い女性が増えています。 私が仕事を始めたときにまだ生まれてなかったような年齢の子たちとメールでやりとりをしていると、なんだか不思議な気がします。

今日の依頼は、「契約書にサインして返送してくれ」でした。 パソコンを開くと、いきなりスカイプで催促が。。 早速チャットに入りました。 たしかに、先週の金曜日、すなわち、日本の会社の営業最終日に依頼のメールが来ています。今回の商売は弊社が仲介に入っているだけで、契約自体はベトナムと日本の商社さんの間で行われるもの。とはいえ、商社さんは今週一杯はお休み。。

船積みする際、あちらの税関に提出しなければならないとのことでしたので、 「そっちの問題なんだから、適当にサインして、出しとけば・・?」といったところ、驚いた様子。

簡単なことですが、あちらの税関とこちらの税関がリンクしているわけでもなく、また、ただ単に通関の問題なのだから、そこは臨機応変に対応すればいいのですが、そのあたりを教える人もいないし、そこまで考えが及ばないのでしょう。

確かに昔はメールなどないですから、トラブルがあると、どうやって必要な書類を揃えるか、頭が働いたものです。今はとにかく相手に連絡がとれてしまいますので、王道を突き進むのでしょう。

もっともこの手の話しはベトナムの若い子に限ったことではなく、日本の商売もそんなことばかり。 他社さん見てても、どうしてもっと柔軟に動けないのかな。。と思ってしまうのですが、機転を利かせることが、あらぬ疑いを受けるきっかけとなり大騒ぎになったりする昨今、王道以外は進めない環境になっているのもまた事実なのでしょう。

それがメールの便利さと相俟って、「すべてメールで相手に丸投げ」 「仕事が遅くなるのは返事をしない相手の責任」という風潮が蔓延しているのがとても気になるのです。

正月から、ややじじ臭い話しになりました。