初競り

2013-01-07 | ビジネス業界
先週土曜日の初競りの「億マグロ」については、メディアでも相当話題になってますので、あえてコメントするものでもないかな、とも思います。

結局、「テレビなどの宣伝費と考えれば、億単位支払っても元がとれる」という算段だったのでしょう。
目論見通り? かの社長はあちらこちらのメディアに登場しています。
競合相手が撤退宣言したことから、来年以降はこのような相場はないだろう、と、言われていますが。。。

自分の話しで恐縮ですが、かれこれ20年以上前、トルコからの空輸マグロを扱っていたことがあります。
当時はまだなにもわからず、ただただトルコから送られてくる貨物を市場へ送り、毎朝築地の競りに立会い、結果をトルコへ報告し、その後の買付について打ち合わせをする・・という日々でした。
そのときの年明け初競りで、私が輸入した貨物がその日の最高値になったことがあります。まさにビギナーズラック。国産が時化?の影響か入荷がなく、海外ものも良品がほとんど無い状態でしたので、気づいたら、その日の最高値となっていたわけです。
競り場の緊張した雰囲気、今でも忘れませんねー。今のように、2社が見栄か宣伝のために買い上がり、あとは傍観者・・という状態ではありません。 いつもは輸入品に見向きもしない仲買の皆様も、初競りの最高品、ということで、いつも以上にそこらじゅうから手が上がっていた光景を思い出します。
それでもキロ3万円、その日は12-3本魚を持ってきたでしょうか。合計の売上が1500万円程度だったと記憶しています。(その日の競りの速報FAX、未だに大事にとってあります。。♪)
携帯電話も無い時代、公衆電話から興奮しながら上司に電話し、会社へ走り、深夜のトルコへ報告したものです。。

こんな昔話をするのは歳をとった証拠。時代は変わりました。 それでも、今回のあの競りは、どうもしっくりきません。。

余計なことですが、このマグロを獲った漁師さんはじめ、関連の方々がおかしくならなければいいな、と、思ったりもします。