台湾と中国

2013-01-04 | 海外出張
昨年最後の出張は、台湾+鹿児島でした。

今回は20年以上お付き合いのある、某大手船主さんを久しぶりに訪問してきました。
この会社、中国とは積極的に合弁事業を展開しています。
規制が厳しく、また、経費の高い台湾籍の船を減らし、中国籍の船を増やしたり、大陸に合弁での加工場を展開したりと。。

中国を面倒くさい国、付き合いづらい国、と思っているのはどうやら日本人だけではなさそうです。台湾の会社ですら、中国は非常に付き合いづらい、と、考えています。
台湾という、「国であって国でない」ような、中国とのなんとも説明しづらい立場の特殊性もあると思いますが、台湾の人たちにとっては、

中国=付き合いづらい国=それでも付き合っていかなければならない国

なわけです。
同じ中国語が通じる、という利点があるのは確か。
でも、このブログで再三書いていますとおり、言葉は一つの手段でしかありません。
ふと思ったのは、日本は「中国が駄目なら他の国へ」という展開も考えられますが、台湾の背景(=台湾という立ち場)を考えると、そう簡単ではない、ということでしょうか。
(政府の後押しは日本ほどは期待できないはずです。中国政府と国交のある国とは台湾は国交がないはずですし)
そうは言っても民間レベルでの海外進出の早さは、日本の比ではないのが台湾の凄いところ。それも小さい会社が覚悟を決めてバンバン進出していきます。
これを、「華僑」などという言葉で片付けてはいけないのではないかな、と、そのバイタリティに触れると、いつも思うわけです。
逆に言うと、海外進出も「役所主導」で行かざるを得ないのが、日本の実情。
そんなところに弊社のような会社の生きる道があるのでは、と、常々思って動いているわけです。。