情報公開?

2012-01-16 | ビジネス業界
リアルスコープ、という番組で、海外での水産加工の様子が相当詳しく紹介されています。
個人的には当たり前なことも、ああいう形で見ると、違って見えます。
更には、なかなか入ることのできない他社の工場を見ることは、本当に勉強になります。
食い入るように何度もビデオを見て、自社加工の改善点を思いついた方もいらっしゃいます。

土曜日は、回転すしのネタ についてでした。
国内工場はじめ、原料産地の欧州、加工拠点の中国やベトナムなどの映像をたくさん見ることができました。
甘エビなどの加工を見て、ここまでやってこの値段・・? 的な発言が出ていましたが、本当にそういうことなのです。でないと、あんな値段で売れるわけがないのです。
あぶり鯖については、日本から原料を送り込んでいる会社が出ていました。日本からわざわざ・・という話しでしたが、結局はそうしないと、あの値段では生産できないわけです。(ちなみに鯖は輸入枠が必要な商品です。日本から海外に出して、加工輸入した場合、特別な措置によって枠なしで輸入できますが、その通関に早くて一ヶ月、時間がかかるときは2ヶ月以上、留め置かれます。しょうがないので、海外から鯖を輸入するときと同じ「枠」を利用し、枠代を払い、コストを上げて、輸入するわけです。これも規制+既得権。シメサバはどうだったかな・・ みりんなどの味付けになると、この枠が要らなくなったりします。切り身、スライスは、元の性質が変わっていない、という判断だそうで、これで課税品目番号が決まり、それに合せて枠の要不要、課税率などが決まります。)

それにしても、以前に比べてずいぶん情報を公開するようになったな・・と思います。寿司は職人が頭つきの魚から捌いて握るもの、という感覚が、回転寿司の発達により無くなったのかもしれません。
一般の人に目にはどう映るのでしょうかね。。