無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

種の選び方(春の準備)

2012-01-31 15:45:31 | 自家採種
本日、

3月の公開講座が決まりました。
今まで培ってきた先人の知恵をわかりやすくまとめました。
これから菜園プラン、土づくりを考えている方は、是非ご参加ください。
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公開講座「無農薬・家庭菜園のコツを学ぶ」(土づくり&菜園プランの立て方)

今年で、5年目の無農薬栽培ための公開講座。
無農薬栽培の基本を学びながら、実際に家庭菜園からプロまでよく失敗するポイント、
改善策をわかりやすく解説します。菜園計画も立てるポイントを教えます。

3月 4日(日)
3月11日(日)
※両日同じ内容です。

時間:13:30~16:00(開場13:00~)

会場:三郷農村環境改善センター(安曇野市三郷温2267-2)
   会場の  0263-77-8088 

参加費:500円(会場費)
参加方法:予約不要(当日、直接お越しください)※駐車場がございます。

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明日で2月です。

九州や四国などでは、夏野菜の準備が始まっています。
そろそろ今年の種子を準備する時期です。

種子にはいろいろな種類があり、選ぶのが大変です。

種の袋には基本的にいいことしか書いてありませんが、
それでもいろいろな情報が詰まっているのでよく読み取ることで栽培がうまくなります。

この袋の表から読み取れるのは、
ホウレンソウで、夏以外は蒔けるということの他に、


もう一つ、「一代交配」と読み取ることができます。

実は、種子には、大きく分けて2種類あります。

一つは、この種のように「一代交配」などのように「交配種」と呼ばれるものと、

「固定種」があります。

「交配種」とは、違う両親をかけ合わせてたもので、人でいえばハーフです。
そのため、自家採種すると、もともとの野菜と違う姿かたちになります。


それに対して、写真のように
○○育成や、地方野菜(在来種)、袋に何も書いていないものは、基本的に「固定種」と呼ばれます。

基本的に、同種の他の野菜と花粉が交雑しなければ、自家採種しても同じ形の野菜の種が採れます。
そのため、自家採種はじめての方にお奨めです。



種の袋からは、まだまだいろいろ読み解くことができます。

この部分からは、この種子がチリで生産されたことがわかります。
また、チウラム処理済みなので、農薬が種についているので、種まき後手を洗うことが必要です。
 
あとは、2011年6月現在80%以上の発芽率があったこともわかります。
そのため、今年は発芽率を確かめてから蒔く必要があります。

もし、発芽率が50%だったら、2倍種を蒔く必要があります。


それに対して、この袋は、

生産地長野県で、2010年11月85%とわかります。
少し古い種ですね。

同じ長野県で育った種子なので、発芽率さえよければよく育つと思います。

また、自然農法育成で無農薬で育っていて、しかも種子が薬剤処理していない種なので、
安心してスプラウト栽培もできます。


また別の種の袋ですが、まきどきと収穫がほぼ一年中できるように思いますが、

実は、固定種の種の袋に多いのですが、
小さく「・各地方により栽培適期が異なりますので、貴地の気候に合わせて栽培してください。」
と書いてあります。

固定種は、いつでも育てることができるのではなく、実は地域によって違うので、
正確には栽培カレンダーが書くことができないので、蒔く時期は種苗屋さんや地域の農家さんに聞く必要があります。


それに対して、交配種の種の袋は、栽培カレンダーが明確な場合が多いものです。

交配種は、目的も持って作られた品種なので、
蒔く時期や栽培方法も試験済みで、種の袋に書いてある地域であれば、だいたいその通り栽培すればうまく育ちやすいものです。

計画的に、栽培、そして出荷できるようにできているため、栽培した野菜の発芽も揃いやすく、姿かたちもだいたい同じものができます。

それは、交配種の特徴で、家庭菜園よりもプロの農家さんように作られているためかもしれません。

そのため、市販されている野菜のほとんどが、この交配種です。


最近、自家採種をしているので種子を買うことが少なくなってきましたが、
それでも菜園教室用や、自給用に、自家採種の元種として、購入します。

そのときは、選ぶ基準をもって、厳選して選んでいきます。

ちなみに、私の基準は、
①基本的に、無消毒の種子。
②無農薬栽培しやすい品種かどうか。
③自家採種できるかどうか。
④そして、なにより食べて美味しいといえるものかどうか。
それらの総合評価で、選んでいます。

よく買う種苗の購入先をご紹介します。
ネットからも注文できるので、参考にしてみてください。

(財)自然農法国際研究開発センター
つる新種苗

無農薬栽培がうまくいくコツは、自分の畑に合った種を選ぶことから始まります。
有機農業の世界では、「品種に勝る技術なし」といいます。


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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いつもありがとうございます。 (稲垣@三重)
2012-02-01 11:04:11
とても参考になりました。
竹内さんにはお会いしたいと思いつつも。。。

研修塾はどう転んでも今年まで。
来年度はさらに深化させていただきたく思っています。
返信する
コメントありがとうございます。 (たけうち あつのり)
2012-02-01 11:15:53
稲垣@三重さんへ

ありがとうございます。
是非、深化させてください。
応援しております。
返信する
種とは関係ありませんが。 (母島@ジャイアン)
2012-02-02 14:22:27
先日は荷物ありがとうございました♪
いつも色々勉強させてもらっています。

種とは関係ない質問なのですが、
今季、沖縄品種「島大根」を作付したのですが、購買種、自家採取2年ともに中央に黒いスジが入るものが数本ありました。
これは何で、何が原因でしょうか?
返信する
ご質問ありがとうございます。 (たけうち あつのり)
2012-02-02 14:57:14
母島@ジャイアンさんへ

黒いスジですか。
ジャイアンの畑で考えられるのは、「黒スジ症状」と呼ばれる生理障害かもしれません。

原因は、高温障害が一番可能性があります。

温度が高いとカルシウムの吸収が悪くなることによって黒いスジとなって現れるそうです。

食べる際に、黒いスジを取れば問題ありません。

そこで、播種時期を変えるか、生長肥大期30℃を超す場合に黒い寒冷紗をかけて避暑してみてはいかがでしょうか?

もしくは、種を採る際に、黒いスジが入りにくいダイコンを選抜するのも方法です。

ダイコンの先端を切って、黒い筋がないものを埋め戻して自家採種します。

いかがでしょうか?
返信する
合点承知!! (母島@ジャイアン)
2012-02-03 04:28:20
ありがとうございます!
高温の生理障害ですかぁ!
確かに食べる分には全く問題ありませんが、出荷用には少し難しいのが現状です。

本土では高温以外にどういった原因がありますか?
参考までに教えてください。

現在は、丁度そういう感じで今花を咲かせています♪
返信する
ご質問ありがとうございます。 (たけうち あつのり)
2012-02-03 07:35:51
母島@ジャイアンさんへ

参考になってよかったです。

そうですね。
高温障害以外には、石灰のやりすぎによるアルカリ過多も、ホウ素などの吸収を阻害したり、

母島でも、土のアルカリが高すぎる場合、
出やすくなります。

まったく別の観点からは、黒スジ症状に近いもので、
肥料のやりすぎによるスが入ったときに、
同様に黒くなることがあります。

返信する
Unknown (たつき)
2012-02-04 06:10:47
タネの袋に、固定種は「固定種」って表示していただきたいと思います。
交配種が当たり前なので記載しないというスタンスなのか、固定種、在来種なのか分かりませんから…。
返信する
コメントありがとうございます。 (たけうち あつのり)
2012-02-04 10:47:16
たつきさんへ

そうですね。
交配種は、利権がありますから、
表示義務があるのですが、

実は固定種には、育成品種、在来種、固定種などいろいろあり、表示義務がないそうです。

固定種も実は、全部同じではありません。
同族間の交雑になるので、親戚がいっぱいいます。つまり、微妙に違います。

同じ名前の品種でも、元種の系統が異なったり会社や採種場所、もっといえば採種農家さんの栽培によっても変わってきます。

同じ名前の固定種の種袋でも、違っています。

例えば、固定種のコマツナと書いてあってもA社、B社、C社のコマツナを同時に育てると、違うのがよくわかります。

種のことは、決まっていることと、決まっていない慣例的なことなど、意外と知られていないことが多いものです。
返信する

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