映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

「ムゲンのi 上・下」 知念実希人

2020年05月18日 | 本(その他)

ファンタジーでミステリで大どんでん返し!

 

 

 

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展開も結末も予測不可能、文句なしの超大作!! 
眠り続ける謎の病気「イレス」の患者を識名愛衣は同時に三人も担当していた。
治療法に悩む愛衣が霊媒師のユタである祖母に相談すると、
「患者の夢幻の世界で魂の救済<マブイグミ>をすれば目覚める」という。
愛衣は助言どおりに夢幻の世界に飛び込み、魂の分身<うさぎ猫のククル>と一緒に
三人のマブイグミをすることに――。
(上)


次々と魂の救済<マブイグミ>に成功する愛衣だったが、
イレス患者が最近都内西部で起きている連続殺人事件、
さらには23年前の少年Xによる通り魔事件と繋がっていることがわかる。
果たして四人目のイレス患者の正体とは!? 
すべての謎が解けた時に世界は一変し、感動の結末が待ち受ける! 
『崩れる脳を抱きしめて』『ひとつむぎの手』二年連続本屋大賞ノミネートの著者最新作!
(下)

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私には初めての作家さんです。
医療もの?・・・と思って読み進むと、なんとファンタジーでした。
・・・が、さらに読み進むと私にはなじみ深いミステリ。
そしてラストには大どんでん返し、というアクロバティックな作品です。


でもちょっと私にはファンタジー部分が苦手で、入り込みにくかった・・・。
どうも魔法とかスピリチュアルのものは、
作者のご都合でどうにでもなってしまうというところが、私には納得いかないのです。
それと本作ではその「夢幻」世界のルールをすべて「ククル」が口で説明しているのが鬱陶しく、
主人公・愛衣の感情についても著者の説明過多のようにも思いました。

ファンの方ごめんなさい!!
若い方は、多分気に入ると思います。
本屋大賞ノミネート作品ですものね。
老化・硬化した私のイマジネーションではついて行きがたい、
そういうことなのかもしれません。
アニメには向きそうだと思いました。

長く語るのはやめておこう・・・。

「ムゲンのi 上・下」 知念実希人 双葉社
満足度★★★☆☆



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