映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

ぬけろ、メビウス!!

2024年08月24日 | 映画(な行)

なんもいえない

* * * * * * * * * * * *

建築会社で働いていた櫻川優子。契約社員の5年ルールで、
正社員になる前に雇い止めを宣告されてしまいます。

そこで、かつてあきらめた教員になる夢をかなえるべく、24歳にして大学進学を目指します。
ところがそんな矢先に、イケメンの裕福な青年と出会い、ふと別の夢を見てしまいます。
優子には現在付き合っている彼氏がいるのですが・・・。

私、この優子のあまりのバカさに途中で見る気が失せて、もうやめようかと思ってしまいました。
この場合の「バカ」というのは、いわゆる偏差値的な優劣ではなくて、
生き方というか思考回路についてです。

イケメンの金持ち青年と付き合うにあたって、優子は自分を「優奈」と名乗り、
専門学校卒なのに大卒と嘘をつきます。
そうして結婚を前提としたお付き合いを始めて、彼の家族にまで会う。
まさか、と思いますよね。
学歴詐称だけならともかく自分の名前まで偽って、
どうやって結婚できるなどと思うのでしょう・・・。
このバカさに、全く感情移入できず、むしろムカつくばかり・・・。

ところが、この金持ち親子もまた、学歴だけで人を図ろうとするクズ親子。
お金持ちがみんなこうした思考をするわけでもないのに、
優子のバカさに加えてなんたる浅い描写。
あ~酷い映画・・・。

しかし、「せっかくだから最後まで見なきゃね」と自分を励ましつつ見たところ、
まあ、なんとか普通に軌道修正して、
優子は嘘がばれて失恋したあげく、頑張り始めるのでした・・・。

そもそも、現状に不満があるのだったら、
契約社員だったときからもう少し先のことを考えておきなよって話。

私は元気な女の子は好きだけれど、バカな女の子は嫌い・・・なんだな、つまり。

 

「抜けろ、メビウス!!」

2022年/日本/93分

監督:加藤慶吾

脚本:村上のん

出演:坂ノ上茜、藤田朋子、細田善彦、田中偉登、松原菜野花

おバカ度★★★★★

満足度★★☆☆☆



最新の画像もっと見る

コメントを投稿