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「森江春策の災難 日本一地味な探偵の華麗な事件簿」芦辺拓

2023年02月11日 | 本(ミステリ)

探偵は地味だけど

 

 

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日本推理作家協会賞・本格ミステリ大賞ダブル受賞記念 緊急出版決定!

《森江法律事務所》にかかってきた敏腕女性検事・菊園綾子からの電話は、
花村カオルという札付きのワルが身辺をかぎ回っているようだから
気をつけろと警告するものだった。
その数分後、コート姿の怪しい人物が《森江法律事務所》に入ってゆき、
直後に死体で発見される。
果たして、森江春策の事務所でいったい何が起きたのか?
一風変わった犯人当てである表題作をはじめ、
森江春策がヘンリー・メリヴェール卿と共演する「密室法廷」や
神津恭介、星影龍三とともに密室について語り合う「架空座談会」、
鉄人28号の物語世界へと読者をいざなう「寝台特急あさかぜ鉄人事件」、
舞台劇の脚本として書き下ろされた「探偵が来なけりゃ始まらない――森江春策、嵐の孤島へ行く」
など、日本一地味な探偵・森江春策が活躍する十三編の異色な事件簿!
「年譜・森江春策事件簿〔第二版〕」も特別収録!

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芦辺拓さんの森江春策シリーズは、私も長く愛読しております。
「日本一地味な探偵」、まさに、華々しく語られることはないけれど、
息が長い地道な探偵さんであります。

作中でも、見た目がイカす風貌ではないように語られていましたが、
本作の表紙を見て納得。
・・・これ、濱田岳さん? 
が、モデルかどうかは定かではありませんが、
なるほど、こういうイメージかもしれません。

 

本作は舞台も時代も、自由自在。
こういうのも地味な探偵だからこそ、どこにいてもすっと溶け込めてしまうわけで。

が、実のところ今回私は自分の脳みその硬化を感じてしまいました。
なんだか読み進むのが苦痛で、あまり楽しめない。
本巻は特に変化球が多すぎるような・・・。
この独特の世界感にハマることのできない、
自分の年齢の限界?みたいなものを感じてしまい・・・。

確かに、近頃は派手なCG多発のSFアクション的な作品は滅多に見なくなりましたし、
年齢による変化は如何ともしがたいのかな?

と、若干淋しい思いも感じながら・・・。

 

<図書館蔵書にて>

「森江春策の災難 日本一地味な探偵の華麗な事件簿」芦辺拓 行舟文化

満足度★★★☆☆

 



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