映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

ブルーピリオド

2024年08月13日 | 映画(は行)

芸大入試もまた、ドラマなのです!

* * * * * * * * * * * *

漫画大賞2020受賞の、山口つばささんによる人気漫画の実写映画化です。

 

高校生・矢口八虎(眞栄田郷敦)は、成績も良く、友人付き合いもソツがない、
順調な高校生活を送っています。
しかし周囲の空気を読んで生きる日々に、物足りなさを感じています。

美術の授業で「私の好きな風景」という画題を出され、
一番好きな「明け方の青い渋谷」を描いてみます。
これが思いのほか自分のイメージに近く描き上がっていて、
そして周囲の友人たちにも褒められるのです。
絵を通じて、始めて本当の自分をさらけ出せたと思う八虎。
それから、美術に興味を抱き、のめり込んでいきます。
そして、国内最難関の美術大学、東京藝大受験を決意。
現役生の倍率200倍。
この難関に八虎はどのように立ち向かっていくのか・・・!?

これまで絵に興味もなく、芸大に進みたいなどという級友を馬鹿にすらしていた八虎。
芸大を出たところで良いところに就職できるわけでもなく、お金にもならない。
ムダなこと・・・、と。

でも、自分自身を表現する芸術の意義を見出し、
さらにもっといろいろなことを学びたい、高めたい・・・、
そんな思いで、東京藝術大学受験を決意。
家はさほど裕福というわけではないので、私立の学校ではダメなのです。
芸大入学のための予備校に通うことにして、彼にとってはほとんどゼロからの出発。

自分は天才ではないので、とにかく努力、努力。
・・・青春ですねえ。

彼の周囲の友人たちがまたいいのです。
常に女装している鮎川龍二(高橋文哉)。
一年先輩で先に美大へ進学した森(桜田ひより)。

これぞ天才という腕の持ち主・世田助介(板垣李光人)は、
友人を見下し、親しく交わろうとしない。

彼らそれぞれもまた、いろいろな葛藤の中を生きています。

 

入学の二次試験で八虎が仕上げた作品がすごくステキでした♡
実物を見てみたい。

高橋文哉さんの女の子姿が、素晴らしくカワイイ!!

 

<シネマフロンティアにて>

「ブルーピリオド」

監督:萩原健太郎

原作:山口つばさ

脚本:吉田玲子

出演:眞栄田郷敦、高橋文哉、板垣李光人、桜田ひより、石田ひかり、江口のりこ、薬師丸ひろ子

 

青春度★★★★☆

芸術度★★★★☆

満足度★★★★☆



最新の画像もっと見る

コメントを投稿