映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

東京公園

2020年08月12日 | 映画(た行)

癒やしの場

* * * * * * * * * * * *

また三浦春馬さんを見てしまいました。
Amazon prime videoの「オススメ」に出てきていたので・・・。

 

カメラマン志望の大学生、光司(三浦春馬)は、公園で家族写真を撮り続けています。
そんな光司に、ある母子を尾行して写真を撮ってほしい、という依頼が舞い込みますが・・・。

東京の各所の公園を訪れる母と幼い子ども。
その姿を追い、密かに写真を撮り続ける光司。
その合間に、光司の周りの人々との出来事が綴られます。

★光司にだけ見える、亡き友人ヒロ(染谷将太)の存在。
 なぜか、光司の家に住み着いて(?)TVゲームをしたりDVDを見たりしているのです。

★かつて、そのヒロの恋人で、幼なじみの美優(榮倉奈々)は、
 たびたび光司の元を訪れて、過激な物言いで、光司を振り回します。
 なぜか彼女にはヒロが見えない。

★自分の妻を尾行して写真を撮れという歯科医の本意は?

★血のつながっていない弟・光司に密かに思いを寄せる姉・未咲(小西真奈美)の心の行方は・・・。

題材的には、ドタバタコメディ的にもなりそうなストーリーなのですが、
「公園」という題材のとおり、しっとりと包み込み、癒やされる感じの全体の雰囲気。
将来へ向けての思いも揺らぐ光司が、様々な人の思いを受け止めながら、前へ進んでいく。

この落ち着いた雰囲気が心地よい作品でした。
三浦春馬さんは、まさにイメージそのままですが・・・

 

「東京公園」

2011年/日本/119分

監督:青山真治

原作:小路幸也

出演:三浦春馬、榮倉奈々、小西真奈美、井川遥、高橋洋、染谷将太

 

しっとり度★★★★☆

満足度★★★★☆