まさにロックでパンクな時代劇・・・!
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超人的剣客にして適当なプータロー侍・掛十乃進(綾野剛)。
彼が「ハラフリ党」という怪しげな宗教団体の教徒たちが狂乱騒動を起こし、
近隣の藩が壊滅状態になっている、などという適当なことを言ったために、
藩を巻き込む大騒動がおこります。
元々が怪しげな話のところを、針小棒大に言って自分の立場を押し上げる家老。
しかしその根拠が全くなかったことを知ると、
あえて嘘を本当にすり替えてしまおうとする・・・、
いかにもどこかの政治家がやっていそうなことですよね。
藩主(東出昌大)は正論しか言わないヤツで、危機管理には全く役立たず。
緊張すると気絶してしまうという侍(染谷将太)やら、
怪しすぎる宗教団体、果てには猿軍団までも登場して、
やんややんやの大騒ぎ。
時代劇らしからぬ現代語のポンポンと弾むような会話。
ポップな色使い。
そして痛烈な社会風刺。
まさに、ロックでパンク。
そして又なんとも実力派の豪華メンバー。
こんな一見馬鹿馬鹿しいともいえるストーリーながら、
これぞ自分の力の見せ所とばかりの熱演には感動してしまいます。
面白いです。
綾野剛さんのお尻・・・、眼福、眼福。
<WOWOW視聴にて>
「パンク侍、斬られて候」
2018年/日本/131分
監督:石井岳龍
原作:町田康
脚本:宮藤官九郎
出演:綾野剛、北川景子、東出昌大、染谷将太、浅野忠信、
永瀬正敏、村上淳、國村隼、豊川悦司
パンク度★★★★★
満足度★★★★☆