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映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

翔んで埼玉

2020年05月06日 | 映画(た行)

笑い飛ばして憂さを晴らそう!!

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超人気作品のようでしたが、ちょっと私の守備範囲とはちがう・・・
と言うことで公開時には見ていませんでした。
でもまあ、この際やはり見てみましょうか、と。
私、予告編は何度も見ていましたが、二階堂ふみさんが男子の役だとは知らなかった!
でも結局、どっちでも良かったような・・・。

本作、あくまでも「都市伝説」という体で話が進められます。
そうじゃないとやはり「差別」だ、などと騒ぐヒトが出てきそう・・・と言う配慮が感じられますね。

埼玉県民は東京都民からひどい迫害を受けている、というのが大前提のこの世界。
東京のトップ高校白鵬堂学院の生徒会長であり、
東京都知事の一人息子でもある壇ノ浦百美(ももみ)(二階堂ふみ)。
アメリカ帰りで容姿端麗な謎の転校生・麻実麗(GACKT)と出会います。
はじめライバル意識を燃やし反発していたのですが、次第に麗に惹かれていく百美。
しかし、麗が実は埼玉出身であったと言う衝撃の事実を知ります。
百美は麗とともに東京都民の埼玉への迫害と闘うことに・・・。

1982年当時、埼玉に住居を構えていた漫画家・魔夜峰央さんが
自虐ネタで書いたものが原作だそうです。
それにしてもここまであからさまに埼玉をおとしめる言動、
ちょっと悪いワと思いつつも思わず笑ってしまう。
そう、ここまで突き詰めれば埼玉県民も怒る気にもならないでしょう。
笑い飛ばすしかありません。
百美と麗はつまりボーイズラブということになりますが、
そんなことはものすごく些細なことに思えてしまうから不思議。
埼玉だけでなく千葉も群馬も茨城も、似たような境遇に扱われておりまして、
なんで東京だけエラそうに・・・!!という意識が見えるのもいいですよね。
ま、それを言ったら北海道民なんか、超僻地の原始人みたいなもんです・・・。

この何やら重苦しい毎日、こんな映画を見て憂さ晴らしをするのもいいですよ!!

<Amazonプライムビデオにて>
「翔んで埼玉」
2019年/日本/107分
監督:竹内英樹
原作:魔夜峰央
出演:二階堂ふみ、GACKT、伊勢谷友介、ブラザートム、間宮翔太朗、成田凌、加藤諒

荒唐無稽度★★★★★
爆笑度★★★★☆
満足度★★★★☆