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映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

インサイド・マン

2014年06月15日 | 映画(あ行)
胸のすくクライムストーリー



* * * * * * * * * *

マンハッタンの銀行に押し入った強盗団と警察の攻防を描きます。
ある白昼、銀行に4名の強盗が侵入。
彼ら(女性1人)は、塗装屋のツナギの服を着ています。
銀行の従業員と。居合わせた客約50名を人質に、
そのまま立てこもってしまいます。
犯人リーダー(クライブ・オーウェン)は、バスとジャンボ機を要求。
刑事(デンゼル・ワシントン)が、犯人との交渉に当たりますが・・・。
犯人たちはどうも現金を奪うことが目的ではないのです。
そこの貸し金庫に入れられた何かが目的らしい。
刑事たちの動きとは別に、
銀行の会長と彼から依頼を受けた弁護士(ジョディ・フォスター)が動き始めます。



このような事件の場合、犯人がどのようにこの場を逃げるのかが一番の問題になりますね。
銀行の周りは無数の警官と野次馬が取り巻いています。
どう考えても袋のネズミで、
彼らは追い詰められ、時間の問題で捕まるか射殺されるのがオチのように思えるのですが・・・。
しかし、そうならないところが本作のミソなのです。
犯人たちは人質全員に彼らと同じツナギの作業服を着せて覆面をさせます。
人質同士でも、誰が誰やらわからないし、
いざ、人質開放となっても犯人は人質に紛れてしまう。
うーむ、こういう手があったのか。
でも、これでは現金はおろか何か価値のあるものを銀行から持ちだそうとすれば、
バレてしまいますよね。
元に、警察は人質一人ひとりを入念に調べ上げます。


しかし、奇想天外の方法で、犯人リーダーは脱出を図るのです。
なかなかに胸のすくクライムストーリーでした。
死傷者ゼロ。
銀行内の現金は手付かず。
これもいいですね!

インサイド・マン [DVD]
テレンス・ブランチャード,ブライアン・グレイザー
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン


「インサイド・マン」
2006年/アメリカ/128分
監督:スパイク・リー
出演:デンゼル・ワシントン、クライブ・オーウェン、ジョディ・フォスター、クリストファー・プラマー、ウィレム・デフォー

頭脳プレイ度★★★★★
満足度★★★★☆