わくわくのスペースシャトルを題材に
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007シリーズ11作目、ロジャー・ムーアのボンド役としては4作目です。
何しろ今作の冒頭でドッキリさせられるね。
ボンドが、パラシュートもつけずに飛行機から突き落とされてしまう。
ひゃー、どうやって助かるんだ???
全く命がいくつあっても足りないと思うけど、よく生きながらえてるよね。
いやいや、そんなのは序の口で、今回は宇宙が舞台なのだ!!
まず、輸送中の米スペース・シャトル、ムーンレイカーが何ものかに盗まれちゃうんだね。
それは大富豪のドラックスという男の陰謀だということがわかってくる。
なんとこいつは、その当のスペース・シャトル製造に関わっている。
実は、彼の目的は、毒ガスで地球上の人類を死滅させ、
自分を含めた選ばれた人間だけで世界を創造しようという、神をも恐れぬ陰謀。
そのためにシャトルが必要ということだったんだ。
それで数が足りないから、輸送中のスペース・シャトルも失敬しちゃったわけ。
えーと、この作品が1979年作品。
スペース・シャトルの初飛行は1981年だね。
つまりちょっぴり未来を先取りした作品ということか。
そうだね、多分当時はもうじきこのスペース・シャトルが実際に宇宙を旅する、ということで、
皆が期待し話題になっていたんだろうね。
その宇宙へ向かうシーンは最後のお楽しみなんだけど、
前半、ヴェネツィアの水路でボートチェイスをしたり、
リオデジャネイロのケーブルカー上でジョーズとやり合ったり、
観光気分をかねて盛り上がるシーンもたっぷり。
この鋼鉄の歯を持つ男、ジョーズは前作に引き続く登場。
ボンドの行く先々に登場しては襲いかかってくるわけだけど・・・
なんと今回は最後の方で、ボンドたちと利害が一致して、協力関係になっちゃうという・・・。
なんだか3枚目の悪役になっちゃったね。
前作でも結構インパクトが強くて、人気が出ちゃったんだね・・・。
しかし、ケーブルカーのケーブルをかみ切っちゃうって、ドンだけのあごの力なんだよ・・・。
宇宙にまで話が及ぶのは初期の「007は二度死ぬ」にもあったけど・・・。
あの、日本が舞台のやつね。
あれはいかにもおもちゃっぽくてちゃちだったけれど、
さすがにこのあたりでは一応見られるものになってるよね。
欲を言えば宇宙でのマシンの重量感とか爆発シーンとか、そういうのが・・・。
この時代だから、これが精一杯というところで無理もないでしょ。
何十年もかけて今のレベルにまでなってるわけだから。
今はさすがにこんな風な個人的、妄想的な世界征服を企むなんていう悪役像はないよね・・・。
そうだね。大企業がいかに裏の金を蓄えるか、弱者を食い物にして儲けるか・・・、そんなところだよね。
レトロで荒唐無稽な悪人像を楽しみましょう。
007/ムーンレイカー
1979年/イギリス/126分
監督:ルイス・ギルバート
出演:ロジャー・ムーア、ミシェル・ロンズ・デール、ロイス・チャイルズ、リチャード・キール、バーナード・リー
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なんとこいつは、その当のスペース・シャトル製造に関わっている。

自分を含めた選ばれた人間だけで世界を創造しようという、神をも恐れぬ陰謀。
そのためにシャトルが必要ということだったんだ。
それで数が足りないから、輸送中のスペース・シャトルも失敬しちゃったわけ。

スペース・シャトルの初飛行は1981年だね。
つまりちょっぴり未来を先取りした作品ということか。

皆が期待し話題になっていたんだろうね。

前半、ヴェネツィアの水路でボートチェイスをしたり、
リオデジャネイロのケーブルカー上でジョーズとやり合ったり、
観光気分をかねて盛り上がるシーンもたっぷり。

ボンドの行く先々に登場しては襲いかかってくるわけだけど・・・


前作でも結構インパクトが強くて、人気が出ちゃったんだね・・・。




さすがにこのあたりでは一応見られるものになってるよね。


何十年もかけて今のレベルにまでなってるわけだから。



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007/ムーンレイカー
1979年/イギリス/126分
監督:ルイス・ギルバート
出演:ロジャー・ムーア、ミシェル・ロンズ・デール、ロイス・チャイルズ、リチャード・キール、バーナード・リー