熊野ついでに、帰りに串本に寄りました。
串本は、本州では有数のサンゴがある海岸で、ラムサール条約で保護されることになっています。 海中展望塔やサンゴを見るための船がでています。 しかし、串本の駅からバスがなくて、タクシーでいくほかなかった……。とんだ出費です。
もともとこのあたりには、テーブルサンゴが多いのですが、このごろはエダサンゴが増えてきてるようです。
ここで見られる熱帯産の魚たちは、ここで繁殖したものではなく、南国で繁殖をして黒潮に乗ってやってきた子たちです。今年は、暖冬の影響で、いつもは冬には死んでしまう南国の魚がかなり生き残っているのだそうです。そろそろ串本で繁殖しているかもしれないということでした。
熱帯の美しいお魚さんが生き残っているのは、きれいでいいだろうと思うかもしれませんが、世の中そううまくはいきません。
魚が生き残るということは、オニヒトデも越冬できてしまうということです。
これまでなら、春から夏に黒潮に乗って流れてきた卵や幼生が秋までの間活動をしますが、越冬ができなかったため、サンゴへの影響は限定的でした。ところが、このところの水温上昇のおかげで、越冬ができるようになり、サンゴを食害するようになっているということです。ここ数年で、串本のサンゴの景観はすっかり変わってしまったようです。