もうずいぶん前になりますが、性の生物学 第1回で大腸菌において接合という現象があり、それによって遺伝子の交換をしているということをお話ししました。
性は「増える」こととは関係なく、「遺伝子を交換する」ことに関係しているのではないかという仮説を述べました。
大腸菌は最適な条件では20分に1回分裂をします。大したことないと思うかもしれませんが、このペースで分裂を続けると、9時間で1億個体を超える . . . 本文を読む
そもそも性なんてものがあるから、生き物はいろいろな悩みを抱えることになったのです。
自分の子孫を増やすにしたって、1人で増えられればこんな楽なことはありません。それがままならないから、相手を求めて右往左往したり、感染症の危険におびえつつセックスをしなければならないのです。こんな危険なことを我先に行わせるためには、快感なんてものを備え付けて駆動しなければならなかったのでしょう。快感と結びついたが . . . 本文を読む
来年はまた名城大学で生物学の講義をすると思うのですが、ちょっといままでと趣向を変えてテーマを持ったお話にしようと思います。
そのうちひとつは性の謎に迫るシリーズ。10代終わりごろの学生たちを惑わすつもりです(笑)。
おおよその目次(予定)です。
基礎理論編
1、性はなぜあるのか?
2、性はなぜ2つなのか?
3、性があるから進化する
実践編1~動植物に学べ
1、動物のパートナー探し
2、 . . . 本文を読む