新装開店☆玉野シンジケート!

セクシュアリティ・科学・社会・映画

『Queer Japan Returns Vol.1』発売!

2005年11月30日 15時17分19秒 | ゲイ・コミュニティ
 サンプル誌を届けていただいていたのですが、なかなか時間が取れずやっと読了しました。  これまで一緒くたに語られがちだった、セックス、恋愛、パートナーシップをきちんと分類しつつ、その相互関連を見る。まずその視点が「ゲイ的」なんじゃないかと思いました。  そして、それをさまざまな角度から掘り下げていく様子は、非常に興味深いと思いました。  ぼくは「なぜゲイは浮気をするのか?」ということで、進化心理学 . . . 本文を読む

ゲイ&レズビアン・パレードについてみんなで考えてみました。

2005年11月29日 23時48分28秒 | ゲイ・コミュニティ
 GBrを見ていたら、ゲイ&レズビアン・パレードを批判している若者がいました。  なかなか口にしにくいことを直球ストレートに表現してくれているので、みんなでmixiにて、それについて考えてみました。 以下は、僕以外の発言は誰の発言か分からないように加工しつつ、趣旨ははずさないようにしたものです。   まず元ネタを提供してくれたのは、RTNというブログをやってる大学生です。   第一 . . . 本文を読む

日本映画への復讐~『親切なクムジャさん』(パク・チャヌク監督)

2005年11月22日 06時04分33秒 | 携帯より
 パク・チャヌク監督の復讐三部作の最後を飾る映画である。彼らしい残忍な描写もあり、美しい映像表現もあり評判は上々なようだ。  だが、物語としてはほとんど荒唐無稽なまでにありえないショットがちらほら混入している。そうした部分を分析することで、一体彼が誰に対して「復讐」をしようとしたのかが見えてくるだろう。 以下、ネタバレあり。        近代法治国家において、 . . . 本文を読む

高等教育の末期症状

2005年11月22日 00時41分56秒 | 日記
ミクシィで友達が紹介していたホームページです。 経済大学・ギフレンジャー  ぼくが大学に入った頃は、大学がレジャーランドになったといわれていました。  それでも大学というところは、学生に媚びることなく学問の場所であり、その場所を活用するかどうかは学生にゆだねられていた。勉強にいそしむもよし、サークル活動にせいを出すもよし、バイトに明け暮れるもよし。でも、成績が悪かったら留年だし、まともに調べ物 . . . 本文を読む

「アエリアル」ケイト・ブッシュ

2005年11月19日 15時31分20秒 | 携帯より
一般に女性アーティストが出産のあとにたどる道は二つある。所帯じみてアーティストとしては終わるタイプと母性といってよいのか奥行きのある作品へと脱皮していくタイプである。 たとえばチョン・キョンファがその両側を揺れ動きながら最終的には自分の奏でるバイオリンの音が行き届く範囲に慈愛に満ちた空間を作り出したように女性的なエクリチュールは男性には有り得ないデプスをときに想像する。 世界が12年待ったケイト・ . . . 本文を読む

「tiki」リチャード・ボナ

2005年11月19日 14時03分42秒 | 携帯より
相変わらずの絶妙なタイム感でひとつひとつの音を丁寧に置いていくベースラインに乗って、躍動するアフリカのコトバたちが楽しげでそこはかとなく哀愁の漂う音像を造型していく。 ジャズやブラジル音楽を自在に取り込みつつ、ボナのルーツであるカメルーンの音楽とフュージョンさせる。 そこにあるのは週末の夕暮れ時の雑踏でであっては別れながら民族も国家も越えて挨拶をかわしあいながら世界がフュージョンしてゆく光景だ。 . . . 本文を読む

正しい患者になるために

2005年11月17日 02時52分59秒 | 日記
 mixiで季節性うつ病のコミュニティを作ってみました。  結構大勢の人が入ってくれて、一般のうつ病と比べるとマイナーではあるが一定数いることが分かります。  季節性うつ病はマイナーなので、精神科の医者にも認知されてないことも多いので、普通のうつ病の治療しか受けていない人も大勢いることがわかりました。抗ウツ薬もたいして効きもしないのに、大量に延々だされていて、ほかの薬を試すこともしてもらったこと . . . 本文を読む

形を変えたディズニー映画~「イン・ハー・シューズ」

2005年11月15日 03時23分21秒 | 映画雑感
『イン・ハー・シューズ』を見ました。 なんのことはないディズニー映画です。 つまり右派の政治動向を気にしつつ、そちらを意識しつつ作った映画です。 以下、ネタバレあります。 このごろのディズニー映画は、例外なく家族を賞揚する。 『ファインディング・ニモ』にしろ、『モンスターズ・インク』にしろ、基本的な物語の構図は、反抗期の子どもがうちを飛び出して冒険をするが、最後には「おうち . . . 本文を読む

HIV消失?治癒?

2005年11月14日 13時12分27秒 | セクシュアリティと社会ニュース
共同通信配信のニュースです。 BBCニュースの記事を読むと、詳しいですがほぼ同様のことが書いてあります。  イギリスでHIVに感染したシンプソンさんが、いつのまにか陰性になったとのこと。BBCニュースによるとシンプソンさんは、さらなる検査をしたいという申し出を断ったそうです。 これだけではどういう事態なのかぜんぜん分かりませんね~。 ①ウイルスが体にごく少数侵入して、それをすかさずマクロファ . . . 本文を読む

『ダークウォーター』(ウォルター・サレス監督)

2005年11月13日 23時05分27秒 | 映画雑感
今日ひさびさに映画見ましたよ。 『ダークウォーター』。 『ほの暗い水の底から』のほうが容赦ない感じというか、きっとウォルター・サレスって人は、ホラー映画を撮るには善人すぎるような気がする。人間の醜い部分を凝視しつつ作る必要があるので、もっと悪人か、まだ社会化されていない大学生くらいの若者の勢いで作らないと「怖い」ホラー映画は難しいのかもしれない。まだ日本版の映画のほうが、「いっちゃってる」感があっ . . . 本文を読む

スピリチュアル? 宗教? 神様?

2005年11月09日 12時35分01秒 | 日記
 ブルさんのところからトラックバックです。  アメリカのようにみんなしてキリスト教の神様を信じていると、ぼくらのような生物教師は苦境に立たされます。ヒトはサルから進化しました(というのはやや正確さを欠いていて、「現存するサルもヒトも共通の祖先を持っています」が正しいですが……)って教えたら訴えられたりする。  このごろはインテリジェント・デザイナー仮説っちゅうけったいな説にキリスト教的な考えが . . . 本文を読む

夜回り先生

2005年11月06日 13時04分23秒 | 携帯より
昨日の夜、テレビ見てたら、夜回り先生というひとが講演してたよ。夜の街をうろつく子どもたちを社会の悪から救おうという高まいな精神の持ち主で自信に満ちた口調、朗々たる声。いかに非行に走った子ども達から信頼されているかを切々と語りかける。そうした子どもを救えたら喜びあい、悲惨な最期をむかえるまで救えなければ涙ぐむ。感動的です。 彼が最後に紹介したエピソードは暴走族に売春をさせられてHIVに感染した中三 . . . 本文を読む

「スクラップヘブン」

2005年11月05日 13時32分56秒 | 携帯より
「スクラップヘブン」みたよ。  日常に満足できず、かといって時代は自分の不全感を保証したりガス抜きをしてもくれない状況を生きる若者が、自分とは違う世界に住みある種のカリスマ性を発揮しながら、自分の不全感を解消してくれるといういま一人の若者に惹かれていく。  警官でありながら世の中の役に立つこともできない小心者の青年は、メンツばかり気にする組織に飽き飽きしながら、そこから一歩踏み出す勇気もないばか . . . 本文を読む