朝5時にボルネオダイバーズが迎えに来てくれた。
もう1人いっしょにマブールに行く人がいるというので、そちらのホテルに回った。
一緒に行くのは、クリス。気さくなイギリス人だ。
空港へ向かい、チェックインする。
しばらく待って、飛行機は予定通り離陸した。
途中、キナバル山を眺めながら、40分の空の旅。タワウへと向かう。
昨日、一昨日に10時間かけて登った山の高さに飛行機は10分もせず到達してしまう。飛行機が飛ぶ高度まで足で登ったという達成感と、たった10分で登れるところに10時間かかったのかというむなしさが一気にわいてきた。足は、史上最悪の筋肉痛になっている。肉離れになっているのではないかと思うほどだ。
飛行機がタワウに着くころには雲も切れてきた。雲の切れ目から見えるのは、ひたすらどこまでも続くアブラヤシのプランテーションだ。
何度見ても心が痛む。
ボルネオは残されている自然があまりにも素晴らしいので、これ以上、この光景が広がらないよう、できることからやって行くほかない。
空港で、さらに2人の客を拾った。彼らは、なんとロストバゲッジで荷物が何もないという。せっかくシパダンに行くのだが、Cカードもその荷物の中にあるという。航空会社に問い合わせたら彼らの荷物はなぜか香港に行っているのだそうだ。早ければ明日の夕方につくという。
ひたすら、アブラヤシのプランテーション沿いの道を走り、サンポーニャに向かう。
サンポーニャは明るい日差しである。
サンポーニャからボートに乗り込んでマブール島へと出発である。
船から見えるボルネオ島の沿岸は延々マングローブ林である。
マングローブ林は熱帯から亜熱帯に特有な森林で海岸線に発達する。海水中に根を張るので、海水からでも水分を吸収できるしくみや、呼吸根を形成して酸素を吸収するしくみを作っている。
マブール島に行く途中、さまざまな船と行き違う。
巨大な材木の運搬船である。
違法伐採でないことを祈るばかりである。
マレーシア軍のボートだ。
この海域は、マレーシア、インドネシア、フィリピンが国境を接するため、1時期テロリストがシパダン島を襲撃したりして、政治的に緊迫したところだった。
諍いもいまは沈静化して、危険はないのだが、そのためにこうしてマレーシア軍が常駐して危機に備えている。
向こうの粗末な船はシージプシーだ。
彼らは陸地に住居を持たず一生を海の上で過ごす。もちろん子どもたちがきちんと教育をうけることなどない。こういうところに、発展途上国の厳しい現実が現れる。
何本かのヤシの木が生えているだけの小さなサンゴ礁の島にも小さな生活がある。飲み水は雨水だけだ。
こうして、40分間。南の海をボートで渡ってマブールについた。
マブールでは、短いブリーフィングがあって、1時間後にさっそくダイビングである。
日本でCカードを取ったばかりで、不安もあったが、イギリス人の旅の仲間であるクリスも一昨日ダイバーになったばかりだという。教えてもらうことができなくて残念な反面、ダイブマスターはちゃんと面倒を見てくれるというので安心感もある。
いよいよ海中散歩が始まる。
もう1人いっしょにマブールに行く人がいるというので、そちらのホテルに回った。
一緒に行くのは、クリス。気さくなイギリス人だ。
空港へ向かい、チェックインする。
しばらく待って、飛行機は予定通り離陸した。
途中、キナバル山を眺めながら、40分の空の旅。タワウへと向かう。
昨日、一昨日に10時間かけて登った山の高さに飛行機は10分もせず到達してしまう。飛行機が飛ぶ高度まで足で登ったという達成感と、たった10分で登れるところに10時間かかったのかというむなしさが一気にわいてきた。足は、史上最悪の筋肉痛になっている。肉離れになっているのではないかと思うほどだ。
飛行機がタワウに着くころには雲も切れてきた。雲の切れ目から見えるのは、ひたすらどこまでも続くアブラヤシのプランテーションだ。
何度見ても心が痛む。
ボルネオは残されている自然があまりにも素晴らしいので、これ以上、この光景が広がらないよう、できることからやって行くほかない。
空港で、さらに2人の客を拾った。彼らは、なんとロストバゲッジで荷物が何もないという。せっかくシパダンに行くのだが、Cカードもその荷物の中にあるという。航空会社に問い合わせたら彼らの荷物はなぜか香港に行っているのだそうだ。早ければ明日の夕方につくという。
ひたすら、アブラヤシのプランテーション沿いの道を走り、サンポーニャに向かう。
サンポーニャは明るい日差しである。
サンポーニャからボートに乗り込んでマブール島へと出発である。
船から見えるボルネオ島の沿岸は延々マングローブ林である。
マングローブ林は熱帯から亜熱帯に特有な森林で海岸線に発達する。海水中に根を張るので、海水からでも水分を吸収できるしくみや、呼吸根を形成して酸素を吸収するしくみを作っている。
マブール島に行く途中、さまざまな船と行き違う。
巨大な材木の運搬船である。
違法伐採でないことを祈るばかりである。
マレーシア軍のボートだ。
この海域は、マレーシア、インドネシア、フィリピンが国境を接するため、1時期テロリストがシパダン島を襲撃したりして、政治的に緊迫したところだった。
諍いもいまは沈静化して、危険はないのだが、そのためにこうしてマレーシア軍が常駐して危機に備えている。
向こうの粗末な船はシージプシーだ。
彼らは陸地に住居を持たず一生を海の上で過ごす。もちろん子どもたちがきちんと教育をうけることなどない。こういうところに、発展途上国の厳しい現実が現れる。
何本かのヤシの木が生えているだけの小さなサンゴ礁の島にも小さな生活がある。飲み水は雨水だけだ。
こうして、40分間。南の海をボートで渡ってマブールについた。
マブールでは、短いブリーフィングがあって、1時間後にさっそくダイビングである。
日本でCカードを取ったばかりで、不安もあったが、イギリス人の旅の仲間であるクリスも一昨日ダイバーになったばかりだという。教えてもらうことができなくて残念な反面、ダイブマスターはちゃんと面倒を見てくれるというので安心感もある。
いよいよ海中散歩が始まる。