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【シパダン・マブール】8月24日~朝からシパダン島へ

2007年10月04日 15時08分03秒 | ボルネオ旅行記
 朝のシパダンはバムヘッド(カンムリブダイ)の出勤が見られる可能性が高い。
 それに期待しつつ、出かける。昨日の午後のダイビングでシパダン島にはすっかりやられてしまっている。

 まず一本目。
 Time In 8:30  Time Out 9:20 Dive Time 50Min.
 ポイントはMid Reefである。
 透明度は30mくらいだろう。25m潜っても水面が見えていた。

 相変わらず魚影は濃い。



 日本の海で見かけたら必死で追いかけるであろう色とりどりの魚たちが、ここではあまりにもありふれすぎている。それをいちいち追っかけていてはほとんど移動しないままダイビングが終了する。今回はそんなことはできなかったが、それだって贅沢なダイビングだなと思った。
 ウミガメも相変わらずたくさん泳いでいる。これだけの個体群を維持できる食料があるということだから、すさまじく豊かな海だと分かる。



 シパダン島は海底600mからの断崖になっているので、その壁を見ながら進む。壁には、色とりどりのハード&ソフト・コーラルが乱れ咲いている。



 ソフトコーラルは炭酸カルシウムの骨格を持たないタイプのサンゴの仲間だ。水中では赤い光は吸収されるので、赤い色をしていれば目立たない。こうしてフラッシュを焚いて撮影すると、派手に見えるが実際に水中で見るとさほど目立たない。



 少しずつ深度を下げながら、ゆるい流れに流されながらいっていると、カンムリブダイの群れを発見!!



 夜は岩礁に空いた洞穴などで眠り、朝になるとこうして群れで餌場へといく。珊瑚を食べるので、ところどころサンゴにかじられた跡がついている。彼らはサンゴを強力な歯で削り取って食べる。いらない殻はどんどん排出するので、常に糞をしている。夕方には、また群れで寝床に帰ってくる。
 いまではシパダン島ではナイトダイブはできなくなってしまったので、見られないが、以前ナイトダイブをすると洞穴を見つけたらそこら中でカンムリブダイが寝ているのを見られたそうだ。



 なるほどたしかに強力な歯である。
 ここにはジャイアントクラムもいた。巨大なシャコガイである。



 足や手を挟まれたら逃げられなくなり、溺死の可能性もあるそうだが、誰が好き好んでそんな危険なことをするだろう?

 しばしカンムリブダイを眺めながら安全停止をして浮上する。

 シパダン島に上陸して、お茶やコーヒーを飲みながら、フルーツやケーキを食べる。ここでは食べるかダイビングしかすることがない。
 だんだん一緒に潜っていた連中と仲良くなってきて、話も弾む。
 イギリス、フランス、イタリアとヨーロッパ人が多く、あとはシンガポール人が2人である。
 ダイビングについて、海の生き物についてさすがに詳しい人が多く、とても勉強になる。勉強になったからすぐにそうできるわけでもないが、意識をすることでダイビングも上達するだろう。

 1時間ほどたって2本目である。
 こんどはSouth Pointである。
 10:45から50分のダイビング。

 ここはシルバーチップシャークがたくさんいるポイントだそうだ。
 潜行すると、シパダンにしては珍しく緩やかなスロープになっている。
 そこになるほどたくさんのサメがいる。



 背びれと尾びれの先が白くなっているのでホワイトチップシャークと呼ばれる。
 これがあっちにもこっちにもいる。おとなしいサメで夜になると魚を食べる。



 魚については、まったく知らないので、どれがレア種なのか、固有種なのか分かりもしない。もっと魚や海洋生物の勉強をしないと、ボーッと眺めてかえるだけになってしまうと不勉強を反省しまくりだ。

 ともかく生物の種類があまりにも多く、緊密な相互関係をもって生態系が形成されている。それを眺めるだけでも、あまりに多くのことを教えてくれるのが、シパダン島だ。



 

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