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8月23日午後~いよいよシパダン島へ

2007年09月27日 14時47分56秒 | ボルネオ旅行記
 ボルネオの海は、波照間の海のように青く澄み切っているわけではない。
 海がとても豊かだからだ。豊かな海ではプランクトンがたくさん発生し、透明度は上がらない。一般に外洋は「青い砂漠」と呼ばれるように、生き物は少ない。沖縄で起こっているように、それが不用意に富栄養化してしまうと、生態系の破壊につながってしまうが、ボルネオの海は何億年も豊かな海であり続けている自然だ。そこには、実に多くの海の生き物たちが暮らしている。

 シパダン島は海底600mからタワー状に突き出た島である。
 どういう地誌的な形成過程を経ているのか分からないが、変わった形の島であることには間違いない。
 
 マブール島から20分ほどで到着した。
 この島には、ポリスとアーミーとガードしかいない。ダイビングの許可証をとって、いよいよダイビングだ。すでに、海面にウミガメが呼吸に上がってきている。

 エントリーすると、絶壁が立ちはだかっている。これが海底600mから立ち上がっている壁だ。
 壁沿いに、潜行しながら泳いでいく。

 ウミガメは視界に5~6頭はいる。


 
 見上げれば2匹。



 目の前のサンゴ礁で休憩しているものもいれば、あちらから泳いでくるものもいる。
 昨日、パラダイスⅡでカメがいても驚かなかったダイバーたちの心理状況が理解できた。一匹いたところで当たり前のことなのだ。

 サンゴは嫌というほど生えていて、膨大な数の魚たちがのんびり泳いでいる。



 100匹はくだらないツノダシの群れ。
 ほとんど架空の世界のように思えてくる。
 地球上にこんな風景が展開されていたこと自体が驚きだ。

 バラクーダ・ポイントは、シパダン名物のバラクーダの稚魚の群れが見られるポイントである。みんなそれに期待をしていた。しかし、この日は、バラクーダは親が現れただけだった。が、それだって、すごい迫力である。



 この歯で噛付かれたらひとたまりもないだろう。
 この魚を見た、イアン・フレミングは「007」のなかで、バラクーダを凶悪な魚として描き出している。実際には人を襲うことはほとんどない。
 クリーナーフィッシュが掃除中でなので、リラックスして気持ち良さそうな顔をしている。

 シパダン島でダイビング、一本目はあまりの生物の多さと多彩さに圧倒され、カメラに何を収めるべきなのか焦点も合わせられないまま、水中を漂っただけに終わった。

 シパダン島に上陸して、休憩をする。
 休憩中にミズオオトカゲが姿を現した。
 島の木々も特異な姿をしている。
 ダイバーたちはさまざま雑談をしながら、コーヒーや紅茶を飲みながらマンゴーやケーキのおやつを食べた。

 二本目は、ウエストリッジだそうだ。
 シパダンではどこに潜ってもカメはいくらでもいる。カメ好きにはまさにパラダイスである。



 
 ウミウチワも2mくらいになっていて、巨大だ。いかに豊かな海であるかがうかがえる。



 次第に深度を浅くしながら、海の生き物を観察しようとするが、あまりの多様さにクラクラしてしまい、視線が定まらない。



 向こうをシルバーチップシャークが悠々と泳いでいく。
 12mより浅い海には、サンゴ礁が広がる。



 そこで、サンゴか海藻に擬態をしている魚もいる。オニカサゴだ。



 サンゴの隙間をタコが暗躍している。
 また別のサンゴには小さな魚が間借りをして暮らしている。



 海面ではプランクトンを食べているのだろう、魚がパクパクしている。
 そんな光景を見ながら5分間の安全停止をすませて浮上した。





 
 

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