仕事をする上で、
クライアント様は雲の上の存在という
位置付けが定番である。
でもね、それって、いいのかぁーと
日々疑問を持つ。
時々、外部の仕事を請けるが、
過剰なほどクライアントさんを敬う風潮を体感する。
と、言っても、好き好んで「喧嘩をする」と
いうことではなく、そこまで、従う必要が
あるのかと感じるし、
クライアントさんに対して、物が言えない現場って
どうなのか? と、疑問を強く感じる。
よくあるのが、撮影に対するギャラの内訳で、
「交通費」とか「車両のパーキング代」である。
機材の規模にもよるが、交通費をこちらから言い出しただけで
逆上するクライアントさんも少なくない。
詳しく言うと、交通費やパーキング代は
ギャラに含まれている、という解釈がある。
まぁ、その分、高額なら理屈がわかるが、
都内の撮影案件で車両移動、カメラマンとしてのギャラが
3万程度なら、交通費とかパーキング代は別途精算が
すべきだと、カメラマン感覚では感じる。
と、申しても、
日々、お仕事をいただけるクライアントさんや
頻繁にご一緒する、クライアントさんの案件では
OKとしている。
一ヶ月に一度、呼ばれるか否かのクライアントさんでは
逆に、交通費のご負担をお願いしたいのが本音である。
ほとんど、新規に近いクライアントさんが
逆上することがあるので、私としては不思議でしかない。
まぁ、私が請けなくとも、いくらでも安く仕事を請ける
カメラマンが居るので、クライアントさん的には
困らない。
私としては、常にクライアントさん、発注者さんとは
なんでも物が言える対等な関係を築く。
安さを悪とは一概には思わないようにしていますが、
何でもかんでも「安さ」ありきでは、
普通に仕事をしているカメラマンにとって
迷惑であるし、そんなことがまかり通る業界になることが怖い。
カメラマンに限らず、物が言える環境を
復活させることが、経済向上の近道だと考えるのは
異端児だろうが故の切っ掛けである。