MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『愛する人』 100点

2011-06-01 20:36:38 | goo映画レビュー

愛する人

2009年/アメリカ=スペイン

ネタバレ

男が介入する余地はない

総合★★★★★ 100

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 14歳で出産した娘を養子に出し、それから37年間母親と一緒に暮らして、他人との関係を閉ざしている主人公のカレンと、37歳になり優秀な弁護士として、同様に独身で他人に心を開かないエリザベスはさすがに親子というべきなのか、性格がそっくりである。物語はこの親子を軸として‘母と子’の話を膨らませている。
 出産する子供をルーシーに養子として提供しようとする20歳のレイが異常に聡明で、どうしてこのような女の子が避妊をしなかったのか不思議であったが、17歳の時にメキシコへ行って歳を偽って避妊手術をしていたエリザベスが妊娠してしまったということで上手く伏線を張っている。エリザベスは妊娠した時点で母性に目覚めたようであるが、レイは出産してから母性に目覚めてしまい、ルーシーは養子を得ることができなかった。
 エリザベスの子供の父親がどちらなのか観客に気を揉ませ、盲目の少女であるヴァイオレットと遭遇させることで、生まれてくる子供の先天性異常を暗示させながら、母体の方が失われてしまうという展開も上手い。
 夫と離婚してまでようやく養子を得たルーシーであったが、実際に育ててみると理想と違って全く自分の言うことを聞いてくれない赤ん坊に腹を立ててしまうのだが、ルーシーの母親が「母親になりなさい」と娘をたしなめる。
 なかなか親子であっても、あるいは親子であるからこそ気持ちを理解し合うことは難しいのかもしれない。カレンが母親が亡くなった後に、家政婦のソフィアから自分の母親の本心を聞くように、エリザベスがカレン宛に施設に託した手紙はエリザベスの死後、カレンに届けられることになる。
 カレンはルーシーが引き取ったエリザベスの娘であるエラと交流するために、ルーシーが住んでいる家の側に引っ越してくる。カレンの母親のペンダントは紆余曲折しながらエラの首にかけられることになる。
 母親と子供(正確には娘)の間で起こりえるあらゆる問題が隈なく描写されており、その巧みな‘話術’に驚かされる。


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相談しようがしまいが

2011-06-01 00:03:46 | Weblog

大臣に相談せず表明「今後気をつけたい」と首相(読売新聞) - goo ニュース
池田経産副大臣が病気療養 原子力災害・現地本部長(朝日新聞) - goo ニュース

 菅直人は31日の閣僚懇談会で、フランスでの主要8か国(G8)首脳会議で、太陽光

パネル1000万戸設置の表明をめぐり、事前に海江田経済産業相らに相談していなかった

ことについて「今後気をつけたい」と陳謝したらしいが、政府の原子力災害現地対策本部長

を務める池田元久経済産業副大臣が19日に胃潰瘍などの病気で入院し、同日以降、

福島県庁内の対策本部を不在にしていることに関して海江田万里経産相が31日の衆院

復興特別委員会で「任に堪えられないならば、代わりの方にやっていただきたいと首相に

伝えた」と説明し、菅直人は「基本的には副大臣、政務官が常駐することが望ましい。

できるだけ早急に、きちんとした態勢をつくるよう、私と海江田大臣の責任で対応したい」と

述べている。つまり菅直人は相談しようがしまいが、自分勝手なことはするし、肝心なことは

しないということが明らかになったのである。


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