MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『岳 -ガク-』 30点

2011-06-05 22:14:05 | goo映画レビュー

岳 -ガク-

2011年/日本

ネタバレ

封印された真実

総合★☆☆☆☆ 30

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 主人公の島崎三歩のキャラクター設定が微妙だと感じたのは私だけなのであろうか? 山に関することならば何に対してもおおらかであることは理解できるとしても、俳優の問題なのか演出の問題なのか分からないが、何故か小栗旬が演じる島崎三歩は優しいというよりも頭が悪いように見えてしまう。そしてその主人公のキャラクター設定の甘さが、この作品自体の甘さにつながっているように思う。
 例えば、椎名久美の父親のラストメッセージが収録されているテープレコーダーは、吹雪の中で瀕死の状態で録音されているにも関わらず、録音ボタンを入れたり切ったりして収録されていることはやはり不自然で、録音されっぱなしの状態が正しいはずなのだから、オーバーラップの映像処理をするべきだったと思うし、かなりの長距離から三歩が久美にプレゼントしたストールの端を見つけて、久美を見つけ出す三歩の驚異的な視力を論う以前に、何故、三歩も久美も吹雪の中でゴーグル無しでいられるのかという素朴な疑問が解けないままでいる。
 久美のキャラクターも不安定で、父親が山岳救助隊であるならば、久美は山男たちの無謀さを熟知していると思うのであるが、軽装で登ってきた初老の登山家に久美自ら遭難してしまうほど激昂したりしながら、巨大な氷で脚を挟まれた梶一郎を救出するために、死ぬ可能性も考えずに冷静に片脚を切断するという‘離れ業’を見事にこなしてしまう。
 要するに「生きたいならば雪山は危ないから絶対に登ってはいけない」と極めて正確なメッセージが封印されていることが、この作品を非現実的にしてしまい、島崎三歩にバカの振りをさせなければならなくなっているのである。


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“暗黙の了解”の崩壊

2011-06-05 14:47:51 | Weblog

崩れた延命のシナリオ 狭まる包囲網「力ずくでも」(産経新聞) - goo ニュース
首相辞任表明「よかった」52% 朝日新聞世論調査(朝日新聞) - goo ニュース

 敢えて菅直人のシナリオを推測してみる。菅直人が鳩山由紀夫と取り交わした覚書に

辞任の時期を明記しなかった理由は、辞任の時期をはっきりさせてしまうと、本当に

レームダックになってしまうためだったのであろう。だから菅は鳩山とは暗黙の了解で

早期に辞任するつもりだった。しかし記者会見で辞任する正確な時期を訊かれた菅は

原発の問題に“一定のメド”がつくまでと答える。直ぐに辞任するようなニュアンスで

答えてしまうとレームダックになってしまうからだ。菅は暗黙の了解で鳩山や民主党議員

には理解してもらえると思っていたと思うが、残念なことに既に信用を失っている

菅の言葉を鳩山以下、民主党議員の誰もが“延命策”のように見倣してしまったのである。


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