MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

“集団ヒステリー”の定義

2011-06-16 00:17:02 | Weblog

自民・石原幹事長、脱原発を「集団ヒステリー」(読売新聞) - goo ニュース
反原発は「集団ヒステリー」 自民・石原幹事長(朝日新聞) - goo ニュース
菅原文太、政府に注文「原発国民投票を」(サンケイスポーツ) - goo ニュース
原発凍結賛成は94% イタリア国民投票、開票終わる(朝日新聞) - goo ニュース
伊首相、最大のピンチ 国民投票で敗北、不信任にも現実味…(産経新聞) - goo ニュース

 1940年9月27日に日本はドイツとイタリアとの間で日独伊三国同盟を締結した。

やがて状況が不利になり、1943年にイタリアが連合国に降服し、1945年5月にドイツ、

そして8月15日に日本が降服することになった。時は流れて、話は脱原発に変わる。

いち早くイタリアは1987年に、ドイツは2000年に脱原発政策に転換し、イタリアは

改めて原発再開の是非を問う国民投票で反原発派の票が9割以上に達した。ところで

日本の話であるが、前回では“集団ヒステリー”で戦況を見誤って2つの原爆を落とされて

しまった。自民党の石原伸晃幹事長によると、イタリアの国民投票で原発反対派が多数

だったことは“集団ヒステリー状態”であるらしい。石原伸晃は若いから昔の事を知らないの

だろうが、原発推進と脱原発のどちらが“集団ヒステリー状態”なのか再考するべきだろう。


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『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』 90点

2011-06-16 00:13:13 | goo映画レビュー

X-MEN:ファースト・ジェネレーション

2011年/アメリカ

ネタバレ

‘チャールズ’という謎

総合★★★★☆ 90

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 『XーMEN』と、傑作『キック・アス』(2010年)を撮ったマシュー・ヴォーン監督がタッグを組んだのだから、面白くないはずがないと思っていたが、期待に違わぬ出来だった。
 『キック・アス』は子供たちと父親との関係を巡る考察であったが、本作はナチスによって母親を殺されるエリック・レーンシャーと、何故か写真でしか登場しない母親を持つチャールズ・エグゼビアという、母親との関係に関して対照的な主人公たちをメインに添えているが、やがてエリックの母親を殺したセバスチャン・ショウが彼らの前に立ちはだかる‘父親’として戦うことになる。
 しかし本作の中心人物はチャールズ・エグゼビアになるだろう。チャールズは他人の心が読めるのであるが、私たち観客はエリックの気持ちは理解できても、チャールズの本心がよく分らないため、チャールズが人間の側に付く動機がはっきりしない。チャールズの気持ちが分らないミュータントたちがエリックに従うことになる。
 物語は1962年に実際に起こったキューバ危機の‘偽史’を装い、アメリカとソ連がミュータントを共通の敵と見倣して、共闘する皮肉と、セバスチャン・ショウという共通の敵を失った後に、親友であったチャールズとエリックがそれぞれプロフェッサーXとマグニートーと名前を変えて敵対するという皮肉が、本当にミュータントなのか、あるいは強力な超能力を持つ下半身不随になった人間なのか謎のままでいるチャールズを中心にコントラストに描かれることで、いい加減さと理解の不可能性の狭間で揺れる正誤を明るみに出している。


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