ケンのブログ

日々の雑感や日記

駆け込み乗車

2021年05月25日 | 日記
僕は、走るのが速いわけではないけれど、走ったり歩いたりしていて、急にピタッと止まる筋肉はなぜか割とあるようだ。

例えば、スーパーマーケットで前を歩いているおばちゃんが急に止まったので僕も急に止まると、後ろを歩いていたおじさんに追突されたことがある。

また、大阪、下町の商店街で、ちょっと、ある看板に目が止まったのでピタッとそこで止まったら、後ろを歩いていたおばちゃんに追突された。

自動車の追突というのはあると思うけれど、歩行者どうしの追突って、そんなにないと思う。

つまり、僕が歩いていて、急に止まるのが、得意ということなのだと思う。

まあ、そんなことが得意でも何の自慢にもならないと思いつつ自慢しているけれど、、、。

先日、普段、あまり乗らない、地下鉄の路線に乗ったとき、僕がホームに降りると電車が停車していた。

普段、乗らない路線なので、その停車中の電車が、僕の目的地に向かうものなのか、目的地の反対に向かうものなのかわからなかったけれど、電光掲示板を見たら、僕の目的地に向かうものだったのであわてて飛び乗ったら結果的に、駆け込み乗車ということになってしまった。

電車に駆け込んで、駆け込んだ瞬間に、ピタッと車内で止まって、心の中で「やった。着地成功。コマネチ10点満点」と思って自己満足に浸っていたら、車内アナウンスで「危険ですので、駆け込み乗車はおやめください。駆け込み乗車は、危険である上に、電車の遅れの原因ともなります。駆け込み乗車はおやめください」と3回くらい繰り返した。

僕、車掌さんのいる最後尾に駆け込んだわけでではないけれど、なんだか、車掌さんが、車内モニタで僕のことを見ていて、僕に当てこすりでいっているような執拗な繰り返しだった。

怒りを込めた当てこすりと言うよりも、ちょっとユーモアのある感じの当てこすりだったけれど、、、。

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今日、私鉄の駅で、おばちゃんが発車間際の電車に向かってダッシュしていった。

これは完全な駆け込み乗車だ。

おばちゃん、危ない、と僕は思った。

けれども、そのおばちゃんは、ちょっと違った。

確かにダッシュしていたけれど、電車のドアに向かって一目散にダッシュしているのではなく、ホームで、電車のドアの開閉をチェックするかかりのアルバイトの男の子に向かって言葉ではなくてゼスチャーで、「お兄ちゃん、電車止めといて」という合図を送りながらダッシュしていた。

なので、ホームのドア係のお兄さんが電車のドアに手を添えて、ドアが閉まらないように、力を加えていた。

なので、駆け込み乗車の割には、おばちゃんは、危険なく電車に乗ることができた。

なかなか、味のある駆け込み乗車だなと思った。

こういう機転って、利きそうでなかなかきかないように思う。

やはり、駆け込み乗車にも、才能を発揮する人がいるんだなと思った。

まあ、それでも、おばちゃんならではの才能だとは思うけれど。

男ではなかなかこういう才能は発揮できない。

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電車の話題を書いたので過去の思い出をひとつ。

かれこれ20年以上前に、JR鹿児島の駅で、きっぷを買うかなり長蛇の列ができていたことがある。

そうしたら、駅の係員が「宮崎の方に行く人はこちらにお並びいただくと早いです」と宮崎の方、専門の列に並んでいる人を誘導していた。

そのとき僕は霧島神宮に行こうとしていた。

霧島神宮は鹿児島から見ると、宮崎の方向にあたる。つまり、簡略に言えば霧島神宮は鹿児島から宮崎の方にあたる。

それで、僕はその指示どおりに宮崎の方の列に並んだ。

そして僕の順番が回ってきたとき、駅の係員は僕に宮崎行きのきっぷを渡そうとした。

それで、僕は「僕の行き先は宮崎ではありません。霧島神宮です」と言った。

すると駅の係員は「宮崎はこちらに並んでくださいと私、言いましたよ。霧島神宮だったら、もう一度お客さんあちらの列に並んでください」と言って、僕がもともと並んでいてかなり前の方まで進んでいた列の最後尾に、もう一度僕を、並び直させた。

「お前、宮崎ではなく、宮崎の方と言ったじゃないか。霧島神宮は鹿児島から見れば、宮崎の方に当たる。だから僕はお前の指示どおりに、こちらに並んだんだ」と言い返してやろうかと思ったけれど、その駅の係員の顔を見ると、「宮崎の方」と「宮崎そのもの」の言葉の意味の違いがわかりそうな顔をしていないし、気が短かそうで、申し訳ありませんという言葉を知らないタイプの人だと直感的にわかったので、喧嘩するだけアホらしいと思って、もともと並んでいた列の最後尾にもう一度並び直した。

まあ、宮崎の方、と言われて宮崎方面と解釈する僕も、変といえば、変かもしれないけれど。

本当に、人間、何がまともで、何がまともでないか、状況や、属する集団によって違ってきたりする。

まあ、そういうのはお互い様という考えを大切にしたいとは思う。


とは言うものの、コンビニで、僕が間違った列に並んでいて、レジの女の子が不慣れでおとなしい子だったらしくて、僕の間違いを指摘できなくて、僕の順番が来たときになって、はじめて小さな声で「あちらに並び直してください」と言ったことがある。

あのときは本当に頭にきて、「それなら、もっと早く言ってくれよ。こうして時間をくっているうちに、あちらの列もどんどん長くなってしまったじゃないか」と言って、僕はレジに商品をたたきつけて、買わずに店を出てしまった。

電車の時間を気にしながら並んでいたので、あのときは、クソーという気持ちを我慢できなかった。

ところが、その日は地震で、駅に行ったら電車は止まっていた。

通りで、コンビニに異様に長い列ができているはずだと思った。

僕は、テレビをほとんど見ないし、ネットのニュースもそれほどまめにチェックしないので、こういうときはどうもトンチンカンなことになってしまう。

それから、しばらくのあいだ、僕がそのコンビニに行くと、店員さんが、ちょっと緊張している感じだったし、それからしばらくして、そのコンビニの床には、並び方を示すマークが施された。

まあ、今はどこのコンビニにもあるマークだけれど、、、。

ただ、そのときはレジの子が不慣れでおとなしい子だったのは事実なので、それからは僕はそのコンビニでは、なるべく品行方正にするように努めているつもりだ。

腹が立って、我慢できる時も、できないときも、その時どきの状況によるなと思う。

まあ、腹を立てないに越したことはないけれど、、、。

それはともかく、毎日無事にすごせることを一番に願っていきたいと思う。