大阪中心部の地下街

先日、大阪中心部のWU地下街へ久しぶりに行った。
そこの地下街で豚丼を食べてパン屋で
メロンパンを買って食べた。
それからトイレに行った。
トイレから出たあとちょっと一息入れようと思い
僕は地下街の通路でしゃがんだというか
正確にはヨガの花輪のポーズをとった。
ヨガの花輪のポーズはちょっと見にはしゃがんでいるのと
何ら変わらないように見える。
しばらくそうしているとどこからともなく
ガードマンがやって来て「ここは通路なので座るのはやめてください」と言った。
別に座っていたわけではないけれどまあ細かいことは
どうでもいいかと思い
僕は「申し訳ありませんでした」と言って立った。
時間調整のためその地下街で２０分ほど立っていると
足がだるくなってきた。
それで僕はまたしゃがんだというかヨガの花輪の
ポーズをとった。
するとそれを見計らったかのようにさっきの
ガードマンがまたやって来て
「座るのはやめてください」と言った。
またかよ、と僕は思いとうとうこらえきれなくなって
「これ座ってるんちゃうで、ヨガのポーズやで、お前できるか」と言った。
「スマホをしておられる方もおられますので危ないです」とガードマンは言った。
「オレ、スマホをしてへんやんけ、それに立っとるよりも
すわっとった方が危ないっていう客観的根拠があるんか」と僕は言った。
「細かい言葉の定義はわかりませんけど、
協力してもらえないんならいいですよ」と言って
ガードマンは去っていった。
僕はこの地下街で豚丼を食べてパンも買って
それでガードマンに非協力者扱いの捨てぜりふを言われるのかと
思った。
なんだか情けない気持ちになってきた。
家に帰ってきてからも情けないやら腹がたつやらで
なんだかこらえきれなくなって僕は
ネットでWU地下街の電話番号を調べて電話した。
電話に出てくださった割りと年配と思われる方に
ガードマンと僕とのやり取りを説明して
どうにもこらえきれない気分なんです。と僕が言うと
電話に出てくださった年配とおぼしき男性は
「それは、不馴れなガードマンだったと思います
申し訳ありません。そういうお客様がすわっておられるか
しゃがんでおられるようなときは、お加減いかがですか？
とか色々声のかけ方があるんです。申し訳ありません
今後もどうぞWU地下街をご愛顧ください」とおっしゃってくださった。
僕はほっとして
「こんなんだと、ガードマンにガードしてもらえるどころか
地下街でガードマンに、いつ何を言われるかとおびえていなければならない、
もうそれがほんとうに憂鬱なんですよ」と言った。
「お気持ちはよくわかります。またミーティングなどを通じて
お客様への声かけの仕方に注意するようにいたします」
と年配の方はおっしゃってくださった。
ほんとうに僕がナーバスになっているのかも知れないけれど
昔はこんなことなかったのになあ、ガードマンを
気にしながら地下街に行くのはごめんこうむりたいなと
それでもなお思ってしまう。
そういえば僕の家の近くのスーパーマーケットでは
「お客様の快適で安全なお買い物のためにガードマンが
店内を巡回しております。ご理解いただきますように
よろしくお願い致します。スマートフォンでポケモンゴーをなさる
お客様はスマホの画面を見続けないでください。ポケモンが
現れたときは音でお知らせします」と何度も何度も
アナウンスしている。
こんなアナウンスも僕がガードマンに憂鬱を感じてしまう
世相を反映しているのだろうか。
それにしても昔はこんなことなかったなあと思うのは
自分が歳をとったしょうこなのだろうか。

かんかんでり

今日は八月ももう末だというのにかんかんでりでとても暑い。
道を歩きながら気をつけて見ていると
日傘をさしたり大きな帽子をかぶっっておられる女性もいる。
一方で日傘もささなければ帽子もかぶっていない方もおられる。
高校生や、中学生の女の子はほとんど帽子をかぶっていない。
日傘もさしていない。
ざっと見渡した感じでは年齢層の高い方が帽子を
かぶっていたり日傘をさしていらしてりする割合が
若干高いようにも思える。
やはり、紫外線が気になるのだと思う。
よく、雑誌や新聞広告でも「気になる紫外線」という
言葉がでてくる。
ちょっと調べると紫外線には自律神経のバランスを
整えたりプラスの効果もあるらしい。
もちろん、何事も程度が大切で
あまり紫外線を浴びすぎてもまずいのかもしれない。
ちなみに僕は丸坊主の頭だけれど
このな夏はほとんどまったく帽子をかぶらななかった。
しかし、冬場は防寒のためにずっと毛糸の帽子をかぶっていた。

歯医者さん

僕は歯科の治療法についての知識を持っているわけではないのだけれど
自分の体験や人の話を聞いていると、親知らずが虫歯になった場合
治療をしないで抜いてしまうことが多いと思う。
僕は４本の親知らずをすべて虫歯で抜いてしまった。
４本のうち３本までは複数の歯科医のいる歯医者さんで
男性の歯科医師に抜いてもらった。
４本目の親知らずが虫歯になったときは
ちょっと趣向を変えて自分でデンタルスタジオを
開業していらっしゃる女性の歯科医に抜いてもらった。
そのときびっくりするくらい楽におやしらずが抜けた。
僕はそのとき「女の先生だから力がなくて歯を抜くのに難儀すると思ったら
とても楽に抜けました」 と言った。
すると先生は「わたし手がちいさいからどこにでもとどくんですよ」
と言葉をかえしてくださった。
そのとき僕はこの先生何て機知に富んだ言葉を返してくださるんだろうと思った。
要するに力任せに歯を抜くのではなく医療道具を
いかに器用に使いこなせるかが抜歯の際には肝要なのだろう。
それは９年前の話でその言葉のやりとりがずっと僕の記憶に残っていた。
半年あまり前に僕は自分の奥歯のかぶせものに穴が空いていることに気づいた。
しかし、僕はそのとき色々とナーバスになっていて
こんなときに歯医者に機械で歯をがーっと削られたら
身が持たないだろうなと思った。
しかし、歯の治療は早いに越したことはない。
僕は今度歯を治療するときはうまい先生にやってもらいたいと
思った。
うまい先生、インフォームドコンセントをしっかりしてくださる先生。
それで僕は半年間歯医者の前を通ると診療時間をチェックしたり
そこにどんな患者さんが入って行くのかをチェックしたりした。
ホームページもチェックして歯科医の先生が
どんな治療方針でどんな文章をかいておられるかもチェックした。
いろいろと考えた結果、大阪の中心部まで出ていく必要は
あるけれど９年前の女性の歯医者さんにお世話になろうと思った。
ある日、もう今なら歯医者に行けるという感触を得られたので
僕はその歯医者、デンタルスタジオに予約を取って出向いた。
「９年前に親知らずを抜いたとき楽に抜けたので」と僕は言った。
「奥歯に穴が空いていることにいつ頃気づきましたか」と先生はいった。
「半年くらい前です」と僕は言った。
「その間痛くなかったんですか」と先生は言った。
「冬場は水がしみることもありましたが暖かくなって痛みがなくなりました」
と僕は言った。
「もっと早く来れなかったんですか」と先生は言った。
「何か来れなかったんですよ」と僕は言った。
先生はちょっとあきれたような顔をしておられた。
検査の結果、神経を処理するけれど、歯は残して治療するということに
なった。
その他、僕の気づいていなかった虫歯を二本治療することになった。
僕は今回は最後まで治療するんだと思って真面目にそのデンタルスタジオに
通った。
最後の治療が終わった日、会計のとき僕は歯科助手の方に
「今日は虫歯の最後の治療と歯の残り四分の一の掃除をすることになっていましたが虫歯の
治療と掃除の両方とも終わりましたか」と言った。
歯科助手の方は「先生に確認してきます」とおっしゃった。
確認した結果虫歯の治療は終わったけれど残り四分の一の掃除は
まだ終わってないと言うことだった。
なんだもう一回デンタルスタジオに来なくてはいけないのかと僕が
思った瞬間に、先生が「もう一度治療室にお入りください」とおっしゃった。
そこで歯科助手の方が残り四分の一の歯の掃除をしてくださった。
「これで終わりですね」と僕は言った。
先生が出ていらして「はい、今回はこれで終わりです」とおっしゃった。
「最初に先生、６回通えば終わりますとおっしゃいましたが
本当に６回で終わりましたね。よかったです」と僕は言った。
先生の顔が少しほころんで
「ナカシマさんって本当に記憶力がいいんですね。
私が自分で話して、もう忘れてしまっていることまできっちりと
覚えてらっしゃる。確かに記録を見ると９年前にウチで親知らずも
抜いておられます」とおっしゃった。
それで僕は９年前に先生と僕でこんな会話のやりとりが
あったと話してそれから
「そうですね。自分が興味を持ったことに対するピンポイントの
記憶力だけはなぜかとてもいいんすよ」と言った。
「なるほどピンポイントですか。確かに、私は手が小さいというか
手先が器用なんです。ナカシマさん歯も磨けていますよ。
でも９年もほっておくとさすがにどこか悪くなりますね。
一年程度を目処に検診をお勧めしますがご判断はお任せします。
今回はどうもありがとうございました」と先生はおっしゃってくださった。
歯医者に行って「お大事に」と言われたことはあるけれど
先生に直接「ありがとうございます」と言っていただけたのは
そのときが初めてだった。
でもありがとうございますと言っていただけるとなぜか嬉しい。

イケメンでユーモアがあれば女性にモテる思う

ユーチューブを見ていると大相撲の勢関が歌を歌う動画がある。
勢関は本場所前の土俵で歌を歌う。
ありがとう感謝という歌を。
勢関が土俵で歌を歌う前にアナウンサーが勢関に話を振る。
「勢関、先場所は１１勝４敗と好成績でしたね」
「はい、こうして今日歌を歌うために先場所の好成績があったようなものです」
と勢関が答える。
そして勢関はありがとう感謝という歌を歌う。
本当にプロの歌手のようにうまい。
勢関が歌い終わったあとアナウンサーがまた話を振る。
「勢関、今のお気持ちはいかがですか」
「いやあもう歌手になった気分です」
と勢関が答える。
勢関、アナウンサーの質問をまともに受けて
ユーモアたっぷりに答えておられる。
これだけイケメンで余裕のあるユーモアのセンスがあれば
さぞ女性にモテるだろうなと思う。
勢関、結婚しておられるのかどうか調べていないけれど。

✳勢関とアナウンサーの発言は記憶で書いたので
内容が不正確な点があります。ご了承ください。

喫茶店の店員さん

先日、京都の喫茶店で喫茶をした。
女性の店員さんにコーヒーをブラックでお砂糖もなしで
と注文した。
注文の時の言葉のやり取りで店員さんは
中国か韓国のなまりがあることがすぐにわかった。
コーヒー一杯で一時間ぐらいねばったいた。
しかし、おかわりがしたくなったので先程の店員さんに
コーヒーおかわり今度もお砂糖なしでと注文した。
しばらくして店員さんはおかわりを持ってきてくださった。
店員さんは僕の向かって右手に取っ手がくるように
コーヒーのマグカップをおいた。
店員さんは立ち去ろうとしてちょっと間をおいて
ふりかえって少しためらいがちにコーヒーのマグカップの取っ手を
僕に向かって右手から左手に置き換えてくださった。
そういえば特に意識してなかったけれど僕は一杯目のコーヒーを
左手にマグカップの取っ手を持って飲んでいた。
僕は右利きだけれど祖母が包丁を左手で持ついわゆる
左利きだったので時々無意識に左利きになることがある。
店員さんはそれを見ていてくださったのだと思う。
そして、おかわりのマグカップを左手に取っ手がくるように
置き換えてくださった。
僕と店員さんはそのときまったく言葉を交わさなかったけれど
なんだかとてもさりげに優しいかただと思った。
あのときのことを僕はずっとわすれないだろうと思う。