ケンのブログ

日々の雑感や日記

それぞれに事情がある

2021年05月18日 | 日記
電車の中でのマナーは、あくまで僕の個人的な感想としては、概して男性よりも女性のほうが良いようにおもう。

ただ、これだけは、女性のほうがマナーが一般的に悪いと思うことが一つだけある。

それは、特にJRの快速型の車両のように、座席が進行方向と垂直に切ってある二人がけの座席がある場合に、そこに一人ですわって、あいている方を自分のバッグなどの荷物でふさいでしまっている人は、男性よりも圧倒的に女性のほうが多い。

このことだけは、ずっと不思議に思ってきた。女性のほうが座席に対する独占欲と言うかそういうのか強いのだろうかと思ったりもした。

それは、さておき、今日、ちょっと印象深い出来事があった。

電車で、進行方向と垂直に切ってある座席の窓側に僕は座っていた。

こういうコロナのときなので、僕なりにマナーには気をつけて、リュックは僕の真上の網棚に置いていた。

それで、僕はオカマというわけでは決してないのだけれど、男の割には足をそろえて腰掛ける方だ。身体感覚的になぜかそうなっている。

それで、二人がけの通路側の席には、そこそこ余裕ができる。

そこに途中の駅から乗り込んできたおじさんが座った。おじさんと言っても会社員風の人だったので、僕と同じくらいの年齢か、僕よりあるいは年下かもしれない。(大阪市長のマツイさんも僕より一つ年下やし、、、。)

その人が、なんか、割と大股開きで、かばんをその大股の上に横向きに置いたので、僕の方にかばんがかなりせり出してきているという感じだった。

なんか、その、なんとも言えない偉そばった感じが、ヤンキーのタイプの人のエラそばった感じと言うよりも、会社の偉い様系のエラそばった感じだった。

僕、ヤンキー風のエラそばった感じよりも、会社の偉い様風の感じのほうが苦手。

これは、困ったなあと思いながらも、脇を締めて、膝もできるだけ閉じ気味にして、体が開かないように注意して、新聞を読んでいた。

ページをめくるときも、隣のおじさんの方に新聞がはみ出さないように最大限注意した。

あと、おじさんと目を合わさないようにも注意した。

僕が、おじさんのことをあまり快く思っていないことを悟られたくなかったから、、、。

まあ、適当に、そのへんの駅で降りるやろうと思っていたら、そのおじさんは、スマホをいじっていたけれど、なかなか降りる気配がない。

電車が僕が降りる駅の前の駅を発車してもまだおじさんは僕の隣に陣取っていた。

僕にとって感じのいいおじさんだったら、「次の駅で僕、おりますので、早めに通路に出て網棚の荷物取ります」と声をかけるところだ。

でも、そのおじさんにはそういうこと言いにくそうな雰囲気だった。

それで、僕は、ままよと思って、自分の真上の網棚にのせたそこそこ大きいリュックを、てさぐりで、腕を垂直に僕の上の網棚に伸ばして、リュックの側面の布(合成繊維)のところを手で、ムズっと掴んで、小声で、「おいちょ、よっちゃ」といって自分の膝の上におろした。

僕はオランウータンのように、足はごく短く腕は極めて長いのでこういうときは便利だ。

そして、隣のおじさんに声をかけて通路に出ようと思ったら、知らぬ間に、隣のおじさんはいなくなっていた。

僕の、想像なのだけれど、僕が、ちょっと荒っぽい荷物のとり方をしたので、おじさんのほうが、ヘタに荷物が頭の上に落下したりしたら危ないと思って、僕のことを避けてくれたのかもしれない。

ありがたいといえば、ありがたかったけれど、怖そうな雰囲気の割には、知らぬ間にいなくなってくれて、おかげさまと思った。

それにしても、大股で座っていた割には、本当に不思議なくらいあっという間にいなくなったなと思った。

ほんとうに、ありがたいといえばありがたかった。

おじさんと僕とのあいだで険悪な雰囲気になったら、どうしようと思いそれを避けるように努力していたので、、、。

それで、ひとつ気づいたことがある。進行方向に向かって垂直に切ってある二人がけの座席に一人で座ったとき、女性が、あいている席を、バッグで微妙にふさぐのは、通路側にでかい男に座られると電車を降りるときに、出るに出られなくなるという恐怖感が無意識のうちにあるからではないかということ。

本当に、バッグで座席をふさぐといっても完全にふさぐわけではなく、微妙にふさいでいる、という感じの女性が多いのはそのためではないかとなんとなく思った。

完全にふさいでしまうと、それはそれで、文句を言われる可能性も高くなるし、、、。

まあ、僕のカンが当たっているかどうかは、僕は男なので永遠にわからないことだけれど、まあ、人にはお互いそれぞれの事情があると言うことだと思う。

それはともかく、一日いちにち無事に過ごせますように、それを第一に願っていきたい。