三月四日

今日は暖かいというよりポカポカ陽気になった。
マフラーをして出たけれど暑くなってはずしてしまった。
マスクもしていたけれど暖かくなるとなんだか急に息苦しくなってきて
これもはずしてしまった。
フルゾンはぬいだり着たりという感じだ。
町を歩いている人もカッターシャツの上にブレザー一枚という人もいる。
女性だとカットソーで歩いている人もいる。
本当に一気にポカポカ陽気になった感じだ。
また寒さがぶりかえすのかこのまま暖かくなるのか
お天気のことだけはわからない。
他にもわからないことはいっぱいあるけれど。
喫茶店に入るとチャイコフスキーのバイオリンコンチェルトの
第一楽章の最後の盛り上がりのところがかかっていた。
そのまま第二楽章に突入した。
トイレにいって戻ってきたらきっと第三楽章だろうと
思ったらそうではなくてベートーベンの交響曲第四番の第一楽章がかかっていた。
それからプロメテウスの創造物序曲になってさらにハイドンの交響曲
メドレーに移っていった。
それが終わったら今度はまたベートーベンの交響曲第八番になった。
どれもそんなにたいした演奏ではない。
音質がドライでアクセントが強すぎてちょっと耳障りな気がする。
というと喫茶店のかたに失礼かもしれないけれど
なんとなく喫茶店で流すためにそれほど著作権料の高くない演奏を
流していると言う感じがする。
あくまで感じがするというだけの話だけれど。
右隣の女性はY軸を中心に回転した立体の体積を求める
数学の問題を勉強している。
べつにのぞいたわけではないけれどトイレにたつときにちょっと目には入った。
年齢的に学校の期末テストの勉強をする年齢ではなく
２０代の方のように見えるから、それにテキストのレイアウトが
学校や塾の問題集とは違うからきっとなんかの資格のための
勉強をしておられるのだろう。
ちょっと目に入っただけだけれど回転体の体積を求める問題は
難問というほどではないけれど公立高校の入試で
出題されれば受験生の半分の人が解けるかどうかという問題だと思う。
平均点以下の人がいく高校だったら解けなくても受かるかもしれない。
このレベルの数学が必要な試験と言えば僕の知っている範囲では
看護師の学校があるけれど他になにかあるのだろうか。
いずれにしてもそこそこの難度の資格試験のような気がする。
左の女性も外交員か何かのテキストを広げておられる。
折からの不景気で(新聞には景気がいいと書いてあるけれどそんな実感全然ない)
資格をとって確実に人生を歩もうという真面目な女性が多いのだろう。
合格なさるといいなと思う。