ケンのブログ

日々の雑感や日記

三月十三日

2018年03月13日 | 日記
今日は隣の町の市民交流センターで催された歌声サロンに参加した。
歌の先生は黒のセーターに黒のスラックス、それに麻でできたような
ネックレスをしておられた。
ピアノの先生はグリーンとブルーの中間色のスカートに
グレーのセーターだった。
花のメルヘンを歌う前にピアノの先生がおとをとっておられ
中間部の音階を何度も弾いておられた。
どうしたんだろうと思っていたらピアノの先生は
「ここの音階、別れても好きな人と一緒ですね」とおっしゃった。
そういえば別れても好きな人と中間部は一部同じになっている。
気づく方がすごいと思う。
歌の先生は途中でシューベルトのアベマリアを独唱してくださった。
こういうときはピアノの先生も原曲に忠実な伴奏を
してくださる。僕は絶対音感がないのでキーのことまではわからないけれど。
相対的に原曲に忠実なことは聴いていて間違いない。
伴奏も歌もうまいなと思う。
歌の先生の独唱が終わったあとみんなですみれの花咲く頃を
歌ったのだけれど、こちらの方はピアノの先生
ムード音楽のような伴奏をつけてくださる。
こんなにムードのある演奏をなさるのならホテルのラウンジで
ひっぱりだこになるのではないかとゲスの勘繰りをしてしまう。
あるときは原曲に忠実にあるときはムード音楽のように
いろいろ自由にできていいなとおもう。
予定していた全部の歌を歌い終わったあと
おもむろに服を着ていると歌の先生が
「この机、倉庫に運んでくださる?」とおっしゃった。
「はい、この重さなら一人で運べます」と僕は言った。
一人で運んでいると女性の方が手伝ったくださったので
「これなら一人で持てますよ」と僕がいったら
「じゃあ私は机につかまっときます」と女性はおっしゃった。
それやこれやしているうちに今日はさいごの後片付けを手伝うことに
なってしまった。おじいさんが十段くらいに重ねた椅子を
ひきずりながら運んでいるうちにその段が崩れて
僕の太もものところにどっと落ちてきた。
「大丈夫ですか」と女性が言った。
「はい、大丈夫です」と僕は言った。
太ももは肉があるのでまったくいたくない。
頭に当たったらいたいけれど。当たりどころがよかった。
その女性は歌の先生のお手伝いのリーダーのような方で
最後に「次回は私、休みますのでよろしくお願いします」とおっしゃった。
「はい」と僕は言った。