ゴマノハグサ科、Scrophulariaceae、ホソバウンラン(リナリア)属、イベリア半島原産の多年草、
学名:Linaria spartea、
和名:リナリア・スパルテア、
英名:Ballast Toadflax、葡名:Ansarina-dos-campos、Linaria-do-esperanto、Avelino、
2010年5月、2014年3月19日、7月29日、10月20日、11月2日、2016年2月15日、17日、2018年6月5日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、
リナリア・スパルテア Linaria spartea の花。茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、黄色い花をたくさんつける。 花は日本にも自生する海蘭(ウンラン)とよく似ている。
花冠は長さ10mmから15mmくらいの唇形。 花冠のつけ根の部分は下に伸びて、長さ1cmくらいの距になる。 萼片は5枚である。
葉は線形で、互生(互い違いに生える)。 場合によっては、対生(向かい合って生える)したり、輪生(輪のようになって生える)するものもある。
英名のトードフラックス(toadflax)のトードはヒキガエル、フラックスは亜麻(アマ)を意味する。種小名の spartea は箒の意。明るい道路脇や半日陰の森などに自生している。リナリア・スパルテア Linaria spartea でした。
©2022 MUZVIT
(GKZ植物事典より) 和名は、学名の音読みから。属名はギリシャ語の rinon(=アマ)に由来している。この属のある種の葉が亜麻に似ていることから。種小名は「レダマ(マメ科)のような」の意。
リナリア・スパルテアは、オオバコ科(←ゴマノハグサ科)の多年草である。本種は、イベリア半島の比較的肥沃で日当たりが良く、それでいて湿り気の多い開けた草原等に自生の見られる野草である。草丈は40~60㎝程度となる。葉は長さ4㎝程度の糸状の線形で、茎に互生する。5~11月頃、茎上部に総状花序を出し、長さ10~15㎜程度で鮮黄色の唇形花を多数つける。花の後ろ側には長さ15~30㎜程度の距が下垂する。開花時には芳香を放つ。花後には、長さ4㎜程度の蒴果をつける。本種は、イベリア半島原産ではあるが、ヨーロッパ各国並びに北米に帰化状態にある。(GKZ植物事典より)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます