キク科、Asteraceae、エゾコウゾリナ属、ヨーロッパ原産、多年草、
学名:Hypochaeris radicata、
和名:ブタナ(豚菜)、タンポポモドキ、
英名:Catsear、Flatweed、Cat's-ear、Hairy Cat's Ear、False Dandelion、
葡名:Erva-das-tetas、Leiteirigas、Leituga、Leitugas、Leituregas、Orelha-de-gato、Almeirão-do-campo 、Almeirão-de-roseta、
2015年6月13日、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、
原産地ではハーブとして食用にもされる。現在ではアメリカ大陸やオーストラリア、ニュージーランドなど、世界中に帰化している。日本には昭和初期に入ってきたとされ、北海道及び本州の広い範囲に分布。道路脇、空き地、牧場、草原、農耕地の周辺で生育している。
開花時期は 6〜9月頃。外観はタンポポに似るが、ブタナは 30〜60cm 程度の花茎が途中で数本に枝分かれし、それぞれの頭に直径 3cm ほどの黄色い花をつけるのが特徴。また花茎に葉は付いていない。葉はロゼット状で裏にびっしりと毛が生えており、根は深い。たくさんのブタナが隙間なく群生し、さながら黄色い絨毯を広げたような光景は美しいが、群生した地域では芝生が枯れてしまうなどの被害も発生するため、害草として駆除されてしまうことも多い。
タンポポモドキ (false dandelion)という別名もある。日本で 1933年に札幌市で初めて発見された際はタンポポモドキと命名されたのだが、翌年の 1934年に兵庫県六甲山で見つかった同種の植物にはブタナと名付けられ、現在はブタナのほうの名称が主流となっている。種小名の radicula はラテン語で『小さい根 small root、小さい根茎 radix root 』の意。
高山の山道に咲く。
和名の「ブタナ」は、フランスでの俗名 Salade de porc(ブタのサラダ)を翻訳したものが由来となっている。英名の Catsear は、葉の形がネコの耳 (Cat's ear) に似ているところから命名された。(Wikipediaより)
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(GKZ植物事典より)和名の「ブタナ」は、フランスでの俗名 Salade de pore(=ブタのサラダ)の直訳から。属名は、ヒポクラテスが他の属の植物に充てて用いた語からと言う。種小名は「根を持つ」の意。
ブタナは、キク科の多年草である。草丈は30~60㎝程度となる。本種の場合、タンポポによく似ているが、花茎が途中で分枝をする点で大きく相違する。6~9月頃、茎頂に径3㎝程度の黄花をつける。写真〈下)に見られるように葉はすべて根出葉である。また、写真(上)に見られるように花茎が分枝する点でタンポポと区別できる、一見してタンポポによく似た外来種である。「原産地」や「履歴」の項にも見られるように、比較的新しい帰化植物と言える。その当初は、ほとんど牧場周辺で確認されたということであることから、牧草もしくは飼料との関連で我が国に渡来したものと推測される。既に1930年代初頭には札幌市や兵庫県・六甲山で採集されており、昭和10年代には我が国に帰化していたと推測される。本種は、北米、オーストラリア、ニュージーランドでは帰化状態にある。(GKZ植物事典より)
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