山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

早春3月の尾上ガーデン その2

2013-03-11 21:17:36 | 植物
 尾上ガーデンはとっくに春が来ている。
 オイラが好きな「ダンコウバイ」が見事な花をつけていた。
 これを見逃しても、トウカエデに似た三裂した葉っぱがなかなかかわいいのだ。


「アズマイチゲ」か「キクザキイチゲ」(キンポウゲ科)か確認できなかったが、早春の妖精はそろそろ終演となったようだ。
 里山からこうした山野草を見つけるのはなかなか困難となっている。

     
 「バイカオウレン」(キンポウゲ科)も最後の花となっている。
 セリバオウレンは薬草として有名だが、バイカオウレンは観賞用らしい。
 これも里山ではまず見つけることがむずかしい。

          
 ジンチョウゲの花に似ている「ナニワズ」は、鮮明な黄色が特徴だ。
 富士山の麓で「オニシバリ」を見たことがあるが、これは花が薄い黄緑色。
 夏に葉を落とすので「ナツボウズ」とも言われる。

                 
 梅の満開からそろそろ桜へ主客が転換する頃だ。
 それでも、花びらが大きい白梅が堂々と王座を守っている。
 「白加賀」か「南高」かわからない。

 このように、尾上ガーデンは貴重な草木のいのちのリレーが展開されている。
 庭の管理をしているみっちゃんが手首の骨を折ってしまったのが気がかり。
 4月6日には、桜コンサートをこの庭で行う。

 
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里山の回廊づくりも続いている

2013-03-10 17:10:44 | 市民活動・まち育て
 ツガル博士が設置した巣箱にどうやらムササビが住んでいるらしい。
 博士がムササビを一瞬見つけたので、飛び上がらんばかりの喜びようだった。
 里山の回廊づくりもこうして牛歩の如く歩んでいる。

  
 怪しい人ではない。
 これぞ博士なのである。
 もう一つの巣箱にフクロウがいるかどうかを聴診器で確認している作業なのだ。
 子ども用の500円の聴診器なので精度がいまいち。

       
 スタッフのネコちゃんも聴診器で聞くが、フクロウは留守のようだった。
 血圧が高めだったネコちゃんは、樹にお祈りしていたのかもね。

             
 その近くの枯れた樹には、穴の大きさからアオゲラがいたのではないかと思う。
 枯木を残しておくことも活動の一環なのだ。


 里山から見た集落の風景。
 一番高い山が龍頭山。
 自然の中に包まれている日本の原風景がここにある。

 人間の進歩とは、文明の進歩とは何か、を考えさせられる光景でもある。
 東北大地震2周年をむかえるにあたって、ここ中山間地から見た日本は、経済成長率依存の生活が果たして進歩なのか、ますます疑問。
 今の生活を下げる勇気が必要だ。
 生きていられればそれで良しとする生活だ。 
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早春・3月の尾上ガーデン

2013-03-09 17:55:07 | 植物
 尾上ガーデンを久しぶりに訪問した。
 庭の中央に一際目立つ山野草は「リュウキンカ」(キンポウゲ科)だった。
 金の光沢はまるでメタリックな輝きそのものだった。

 
 春になったら「まず咲く」という「マンサク」が満開だ。
 基部が赤っぽいのは「ニシキマンサク」のようだ。
 黄色の花びらというより橙色に近い。
 
 日本の在来種のマンサクは花が小さく貧相に見えるが、「シナマンサク」は花も長く豪華に見える。
 葉っぱがあると、同定しやすいが、花だけではなかなかむずかしい。

  
     
 「ショウジョウバカマ」は天竜の熊地区でよく見かけた。
 白色と赤色とがある。

          
 わが道草山ではいまだ咲いていない「シュンラン」が咲いていた。
 同じ町内でも気温がずいぶん違う。

              
 「フクジュソウ」(キンポウゲ科)は、いちばんに「春を告げる草」という意味の「福告ぐ草」と言われていたが、「福寿草」に落ち着く。

 紅白の梅をはじめ、早咲きの桜がすでに満開。
 さらに、赤い蕾を持つさくらが花火のように開花する4月はかなり期待できそうな尾上ガーデンだった。

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三角の石が曲者なんだ!

2013-03-08 19:08:16 | 農作業・野菜
 少しずつ穴掘りが、いや、畝づくりを進めている。
 ツルハシが鈍い音をたてた。
 移植ゴテでまわりの土を除けると三角状の石が出てきた。
 経験的にこれは手ごわい奴との遭遇である。

  
 つまり、氷山のようにデカイ石である可能性があるのだ。
 さらに、これをどけるためには隣の左右のデカイ石をどけなければならない。
 1mほどの穴がそのうちに2mほどに拡大していく。

       
 テコの原理で石を掘り出していく。
 この穴だけで石の取り出しに二日間かかっている。
 のんびりテキトーをモットーにしているので、焦らない。

             
 いよいよ三角石の掘り出しとなる。
 地上近くになったら石を抱くように取り出す。
 少なくとも50kgはあったと思う。


 2mほどの穴からこんなに石が出てきた。
 ガレキは別に捨てているので、殆んどが石だったようなものだ。
 おそらくここも大昔は河原だったに違いない。

 ジャガイモを早く植えなければならないのに、予定がまたまた延びる。
 今月24日予定の「山の楽市」のチラシを全戸配布めざしていたが、時間的に間に合わないのが判明。

 有料の新聞折込しか手がないようだ。
 印刷のインクも切れてしまい、すべて中断。
 これらもまた、想定外。
 生きるとは思い通りにならないということだ。
 これを自覚するのが意外にむずかしい。
   
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これって虫こぶだろうか??

2013-03-07 21:31:11 | 生き物
 4月のような天気がやってきた。
 相変わらずの穴掘りをやっていると、汗が吹き出るほどだ。

 少しの時間の合間に、天竜川に注ぐ気田川沿いを歩いてみる。

  
 初めて歩く河原には白いものがくっついている。
 注意してみると、それがいくつもあることがわかった。
 これはゴミが付着しているのではなく、虫えい・虫こぶに違いないと思った。

       
 繭玉ほどの綿毛状の虫こぶは、「ヨモギ・クキ・ワタ・ムシ」というもので、「ヨモギワタタマバエ」という、ハエの邸宅のようだ。
 きっと、この中で厳冬の寒さを凌いでいたのだろう。

              
 川の向こうには国道が見える。
 川のあちこちで昨年・一昨年の台風被害による修復作業が活発に行われている。
 人があまり行かないところにこうしたいのちの営みが営々と続けられている。
 人間も目立つ所ばかりではない場所で黙々と大工事をしている。

 しかしそんな所にも、春は平等に足を運んでくれる。
 ほんとに、日本の四季は確実に場面転換してくれることで、耐えること・希望を持つことを示唆してくれる。

     
 
 
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大阪と麻布のおみやげモノ比べ

2013-03-06 18:57:47 | 特産品・モノ
 大阪の仕事から久しぶりにもどってきた娘が持ってきたおみやげ。
 「白い恋人」のチョコかと思いきや、「面白い恋人」。
 「そりゃそうだよな」と思って、話題の「面白い恋人」を開けてみる。

  
  中身はおいしいゴーフルだった。
  大阪人のひねりのフットワークが見事だ。
  裁判中らしいが、判決はむずかしそうだ。


いっぽう、先日行ってきた麻布十番の「おかき」専門店は、いかにも洗練されたデザインの包装。
  新しく開店して間もないらしく、営業センスもいいし客の入りもいい。
 「しば漬け、フルーツ揚げ、黒糖小丸揚げ、エビチリ揚げ」を手にした。
  さすが、麻布は違うねと感心する。

             
  しかし、包装を解いて開けてみると、またまた包装したなかに、「おかき」がわずかしか入っていない。
  食いしん坊のオイラとしては、これは興ざめだ。
  近所の「豆源」が同じくらいの値段でもずっしり豆菓子がはいっているのに。
  「これではリピーターが少なくなるのでは」と余計な心配をする。

  したがって、大阪の「面白い恋人」の戦略が見事で、大阪の勝ちだね!!
  

      
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発掘作業は遺跡じゃないよ畑だよ

2013-03-05 21:00:41 | 農作業・野菜
 ジャガイモの連作障害を防ぐため新しい畝を開拓。
 しかし案の定、土中の石に阻まれる。
 30cmほど掘るとびっしり敷き詰められた石の遺跡?にぶつかる。
 それを掘り出すのは一日では終わらない。

 
 一つの石を掘り出すためには、周りの石をまず取り除かなければならない。
 その連鎖が次から次へと難問となる。
 ここは遺跡だったんじゃないかと思うほどだ。
 考古学者になって心を平静に保って、丁寧に掘り出していく。

     
 30~40cmほどもある石をでかい鉄のバールのようなもので地上に取り出す。
 修業だと思って黙々とやる。
 しかし余計な雑念が湧いてくる。

          
 とはいえ、ドラマもやってくる。
 石と石の間に挟まれていたど根性チャノキに感動する。
 できるだけ葉や根を切らぬよう大切に掘り出す。

                
 掘り出したチャノキを石の上に置いたら、それは恐竜に変身した。
 それは夕日の光を浴びていのちの輝きを放っていた。
 さっそく、そのど根性チャノキをほかへ移植する。

 かくして、雑念を越え、瑣事を越え、オイラの卑小を越え、穴掘り作業の快楽を体感することとなった。
 めでたし、めでたし。
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飽和した東京は田舎へ居候すべし

2013-03-04 21:25:31 | 風景
 墓参りしたお寺の勅使門を見下ろす巨大マンション。
 秀吉が現代人だったらマンションの経営者に切腹を命じたかもしれない。
 このマンションのまわりの人にとっては不快きわまりない。

 もう、東京に住む人間や事業所には大重税を課して、田舎は無税にするというのはいかがだろうか。

               
 お寺の近所に稲荷神社があった。
 なんともコンクリートの建物に包囲されて悲鳴をあげている。
 神様・お稲荷様の神通力は喪失してしまったのだろうか。

 麻布十番の高級住宅さえ人もモノも飽和状態だ。
 いっそのこと、田舎に居候という手もあるぜ。

 それがダメなら、東京に原発を、または東京に核廃棄物を誘致すべし。

数日前から、パソコンが不調でブログの記事が不十分だったが、本日なんとか更新することができた。
 つまり、本日より春野町に最復帰である。


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麻布十番のお土産

2013-03-03 13:17:42 | 特産品・モノ
 法事で麻布の寺に集合。
 その後近所にある豆源本店に行く。
 店はさすがにぎやかだ。
 揚げてまもないおかきがうまい。


       
豆やおかきを煎ったり揚げたりしている実演が見えるのが素晴らしい。
 お客が合計5000円前後のお菓子を次々買い込んでいく。
 そんな気風が漂う本店である。

              
                 
 そんな気風にほだされてやはり買ってしまう。
 都会とは錬金術を操る魔術師が巣食う迷宮なのかもしれない。
 歯医者の薬を飲みながら、買ってきた菓子に群がる家族像があった。

 慶応元年創業、140年以上続いている豆菓子の老舗は、豆菓子の種類だけでも100種類くらいはあるという。
 商品開発への気迫が伝統を支えている。
   

            

         
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春は黄色の花から始まる

2013-03-02 22:40:09 | 植物
都会の片隅に咲く雑草が春を呼んでいる。
早春の花色は黄色が多い。
 そのわけは、昆虫にいちばんアッピールしやすい色なのだそうだ。

 
 ノボロギク(キク科)は黄花の群生を形成し、とっくに綿毛をつくって子孫へのリレーへと、準備万端、抜かりない。
 綿毛をボロと呼ぶのはちとかわいそうだ。

     
 2月にすでに開花していた「オウバイ」(モクセイ科)。
 中国では迎春花と言われる早春の指標樹でもある。
 駅までなるべく徒歩で歩くようにしている。

           
 田んぼに多い「タネツケバナ」(アブラナ科)が川沿いに咲いていた。
 種籾を水に漬ける頃咲くので「種漬け花」の名前がついたと図鑑では解説されている。
 同じ図鑑でも、高橋勝雄さんは種がアチコチ飛んでしまうので「種付け花」とついたと解釈。
 なるほど。

                   
 寒さに弱い「ローズマリー」(シソ科)は冬は葉が枯れてしまう。
 しかし温かい地域では垣根に利用されている。
 今頃花が咲いているとは、わが地域からは想像できない。

 さすが、暖かい都会では花はどこかで必ず咲いている。
 
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