山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

ふじのくに暮らし推進隊のフジコさんの卒業式

2013-03-21 22:59:32 | 市民活動・まち育て
 名古屋出身のフジコさんは、「ふじのくに暮らし推進隊」員として中山間地・春野町の活性化をめざして活動を進めてきて、いよいよこの3月で卒業となる。
 その活動の報告会とワークショップが今晩開催された。

   
 町内で地域活動をしている人、フジコさんが派遣された仕事場の人、役場の人、フジコさんの友人などが集まった。
 隊員としての活動報告が終わってから、6~7人ごとのグループに分かれて、春野町への夢を語り合った。

            
 論議の内容はともかく、それぞれの立場の人が出会ったことに意味があったと思う。
 フジコさんは地元の人との結婚が決まり永住することになった。
 静岡県の事業の成果がここに出ているというわけだ。

 これらのつながりが今後大きく発展する可能性を秘めている。
 その意味で、今回の卒業はスタートとなる。
 ワークショップをてきぱき指導するフジコさんの手腕が光った卒業式でもあった。
 春野もいよいよ春が来たことを確信させる場でもあった。

 
             
 
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アートな山里の蕎麦屋「百古里(スガリ)庵」

2013-03-20 18:42:40 | アート・文化
 天竜・横川の国道を通ると、気になる地区があった。
 それが「百古里(スガリ)」地区だ。
 名前が読めなかったこともあるが、林道のような道が続き、この先に人家があるのだろうかと思うような山奥にこの地域がある。

  
 ちょうど、お昼時だったので、蕎麦屋の「百古里庵」を訪れた。
 入口がいかにも風情が漂う。
 篭を半分に切った明かり窓を壁に塗り込めたセンスに驚く。

        
 玄関脇の古材にそれとなく飾られた活け花。
 築160年という古民家の風格がすでに伝わってくる。

             
 薄板に書かれたお品書きがにくい。
 春の天ぷらを注文。
 フキノトウ・ヤマウド、塩菜(アイスプラント)が胃袋で春を謳う。

   
 もちろん、歯応えある田舎そば・せいろを食らう。
 そば100%の重厚さが田舎の豊穣と骨太とを喉に伝える。
 蕎麦湯桶がモダンな陶器でできているのがまた刺激的だ。
 洗練された感性が空間にも食感にも充満する。

 健全な日本がここにもまだ生き残っている。
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「春野山の楽市」はこんどの日曜、3月24日

2013-03-19 19:11:24 | 市民活動・まち育て
いよいよ「山の楽市」がこんどの日曜日(3/24)を迎える。
 出店やイベントなど目標の30を越え、三桁の参加者になる勢いだ。
 
 行政がさかんに喧伝する「地域力向上」事業も、中身は意識の高い人の満足で終わったりして、住民自身の力量向上に寄与するものが少ないように思われてしかたがない。

 その意味で、新しい風がなかなかやってこなかったこの地域で住民自らがなんとか参画してきているのが素晴らしい。
 既成組織の杉・川上振興協議会が「協力」となっている意味は大きい。

 今まで埋もれていた宝が発掘されていく可能性が感じられる。
 山奥に新しい風がいかに吹いてくれるか、日曜日が楽しみだ。
 きょう、新聞販売店にチラシ1700部を持ち込んだので、近々新聞折込となる。


 
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平地は少ないが花は輝いている/天竜相津

2013-03-18 21:30:33 | 植物
  「花桃の里」は平地が少ない。
 しかし、どこの家でも花を植えているし、山にも豊富な植物がある。
 「キブシ」(キブシ科)を見ると山に春が来たことを実感する。


 キブシは雌雄異株で雄花は雌花よりやや大きいというが、まだその違いがよくわからない。

    
 この里では「イズセンリョウ」(ヤブコウジ科)が山道に見られる。
 花は小さく目立たないし、葉も地味な濃緑色なので、つい見過ごしてしまう。
 センリョウの葉に似ているから名前がついたのだろう。

         
 わが家の「ユキヤナギ」(バラ科)は花が咲く気配は感じられないのに、ここでは見事満開だった。
 別名が「コゴメバナ」(小米花)という。
 小さな米粒が集まった花という意味だそうだ。

               
 陽あたりの良い沿道にはタチツボスミレがしっかり咲いていた。
 葉が長いので「ナガバナノタチツボスミレ」かなとも思うが、なかなか同定が難しい。

 きょうはジャガイモのキタアカリ・ダンシャク・メークイーンを植えつける。
 やっと、目標を達成。
 さらに急いで、キャベツ・ブロッコリーとスナックエンドウを植えつける。
 
 さいわい、夕方から雨が降り、水撒きの手間が省けた。
 これで耕作した畝の全てに野菜を植えたが、あしたからはまた、新たな畝作りをしなければならない。
 
   

          
 
            

 
      
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花桃の里を支える地域力と散策会

2013-03-17 20:29:40 | 旅行・散策
 初春の絶好の日和の散策会に37人が天竜「花桃の里」に集まった。
 道の駅前で歌謡ショウーもある「花桃まつり」とあって混雑渋滞。
 参加者は急遽第3駐車場へと移動するほど。

  
        
 24人の地権者が出資して山を削り花桃ガーデンを造成中。
 ウサギやイノシシと闘いながら小さな苗を育て、満開の桃源郷に着手している。
 こうした地域の心意気が道の駅を支えている。

             
 散策会の参加者に花桃の枝をその場で切って配布するばかりか、帰りにも立派な花桃の枝をさらにプレゼント。
 それも営業的ではないサービスに朴訥な地域の気風が伝わってくる。

                  
 散策の途中に発見した「カギカズラ」(アカネ科)が珍しい。
 20年ほど前東京の大学付属植物園で見たことがあるが、春野町に来て初めて出会った貴重種だ。
 葉柄の脇から丸い鉤があるのが特徴で、そこが鎮痛などの生薬として使われているという。

 
       
 国道脇では初春に最初に咲く「カンヒザクラ」が満開だ。
 たしか「ギョイコウ」もこれから咲くはずで、花を里づくりにしようという意図が随所に確認できる。
 強烈なリーダーがいないが、黙々とまちを育てようとする姿が、きょうの結果を出している。

 ここ数日、来週24日に行われる「山の楽市」の宣伝に追われる。
 出店・イベントをあわせて、目標の30コーナーを達成。
 あとはどれだけ山奥に参加してくれるかが課題。
 そのため、畑は和宮様が主役となった。  
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はとむぎきな粉とゆずフレーク 自然食品2

2013-03-16 20:34:51 | 特産品・モノ
 以前、自由が丘の自然食品の店で購入したもの。
 「はとむぎきな粉」は販売は逗子市の会社だが、ハトムギは岡山産、ダイズは岩手県産。いかにも体によさそうな健康食品。
 味は普通のきな粉より淡い感じ。
 きな粉の主張をやや抑えている。

              
 京都で製造された乾燥の薬味「ゆず皮」。
 このまんま食べてみるとせんべいの食感にゆずの苦味がちょっぴり感じられる。
 こんどは、うどんに入れて味見をしてみよう。

 やっぱり、国産は安心できる。
 今年のゆず狩りはこの乾燥ゆず皮の挑戦だね。
 そうすれば、一年中、ゆずを楽しめる。
 そうすれば、一年中、ジャパンを感じられる。 
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白梅と醤油甕

2013-03-15 21:14:46 | アート・文化
 1月に梅の剪定をしたときいただいてきた枝の梅が満開となった。
 都会ではもう終わりだが、わが地域は梅の満開が目立つ。
 バケツに入れておいたこの梅の枝を、和宮様は放置されていた醤油甕にさしたのだった。

            
 この陶器製の醤油甕は、戦後の高度経済成長期くらいまで農家で使用されていたらしい。
 醤油もミソも自家製が当り前の時代だった。
 それでも当時そこそこ生活していけたのに、今ではここでは暮らせない。
 過疎化が加速している。
 ということはつまり、時代はいまほんとうに進歩しているのだろうか。

 そんな疑問のカケラをおくとしても、レトロな甕が地味だが豊かに見える。
 
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フキノトウ保存は熱湯処理で冷凍がいい

2013-03-14 17:32:24 | 食彩・山菜・きのこ
 畑はフキノトウの新芽が春を呼ぶ。
 収穫するときの匂いが食欲を増進させる。
 50個近くになったのでとりあえず冷凍保存する。
 それらを天ぷらにしてみる。

          
 画像の下側は、3分ほど熱湯処理して冷凍したもの。
 上側は、生のまま冷凍したもの。

 生のまま冷凍保存して天ぷらにすると、色が茶色になってしまった。
 熱湯処理して冷凍保存したほうは、色は変わらないので見た目がよろしい。

 味はフキノトウのアクの感じ方でわかれるところ。
 和宮様は「生のままの冷凍のほうが旨い」と言う。
 熱湯処理したほうは、アクが弱まっているようだ。

 けっきょく、大量にフキノトウが採れたら軽く熱湯処理して冷凍したほうが、春を目で感じられる。
 と言いながら、胃のなかはフキノトウが占拠してしまった。
 うーん、胃が重い。  
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シイタケの菌打ちやっと終了

2013-03-13 20:10:50 | 農作業・野菜
 本来なら先月にはシイタケの菌打ちが終了しなければならないのだが、相変わらずぐずぐずしていてきょうやっと完遂となった。
 というのも、伐採したコナラの根元のほうの輪切りがかなり重くて運ぶのを躊躇していたからでもある。

  
 やっと、山から運搬する。
 腰にずっしりくる。
 この重さが調子のいいときはさほど重くは感じないから不思議だ。
 輪切りの直後はチェンソーの振動で手に力が入らなかったようで、持ち上げることすらできなかった。

        
 シイタケ菌は肉厚の評判のいい「森菌」を使用。
 ドリルでコナラの穴を開けた所に駒を入れハンマーで打つのだ。

            
 けっきょく、なんだかんだで二日かかってしまう。
 シイタケ800個、ナメコ100個、ムキタケ100個、計1000個を打つ。
 ほだ木の運搬は運動のためできるだけ人力でやるようにしている。
 つまり、農作業のすべては心身のリハビリなのだ。

     
 昨年・一昨年のほだ木のとなりに仮伏せをしておく。
 きっちりしばると風とおしが悪くなり、雑菌が発生して失敗する。
 ナメコ・クリタケはそれで失敗している。

 夕方からの雨が久しぶり。
 きのこをたっぷり潤しておくれ。
 暑くても寒くてもいけない。
 きのこは意外に繊細なのである。
  
 
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山の民がNPOとして杉を伐採

2013-03-12 20:15:46 | 春野山の村
 静岡県立高校生宿泊訓練施設だった「春野山の村」の管理運営が、昨年、地元NPO法人「はるの山の楽校」に名実ともに移管した。
 土地購入費の借入金数千万円を返済するため、地元の山のメンバーは、連日のように一部の杉を伐採し、売却していく。



 村内には山積みされた杉の丸太が散在されている。
 そばに近寄ると過酷な作業であることが実感する。



伐採した丸太をゴンドラが運搬する。
 それを無線で操縦する。
 失敗すると、丸太の山が崩れたり、人にぶつかったりする。

               
                   
 これらの作業を淡々とやりきっていく。
 択伐したゾーンの跡地に、桜やコナラなどの広葉樹を今週植樹する。
 「桜の園になるころは、オレたちはいないけどね」と村の衆は快活に笑う。

    
 壮大なロマンを語る心意気がいま、過疎地を開こうとしている。
 現実は厳しいが、この希望と行動とはいったいどこから産まれるのだろうか。
 殺伐としたニュースの洪水のなか、希望を生活のなかにひょいと刻んでしまう山の民から学ぶものが多過ぎる。  

   

 
 
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