いただいていた丸太にまずはハンマー斧で割れ目を作り、その割れ目に2本の「くさび」を打ち込む。木の材質は杉なので比較的きれいに半割ができたようだ。そのうえ、この丸太はログハウス用の端材だったようで、裏側には切れ込みもあったのもさいわいした。
使った用具は6本。斧、ハンマー、クサビ、掛矢の4種類。とくに掛矢は威力がある。最初の斧で割れ目をつけるのが重要だ。節があると思うようには割れずてこずってしまう。鉄製の「ねじれクサビ」は最近のものだが、昔は硬い材質の木でできている。
倉庫の奥で発見したレトロなクサビは、上下部分は鉄だが、上部は鉄輪、真ん中は木製だ。最近はなかなか見ることがないのでこれは貴重な古民具のようだ。以前、常緑樹の転がっている丸太を半割してみたがとても苦労したことがあった。さて、半割したこの丸太の行方は……。