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先月末に建設したサティアンが崩壊した。というのは、シカの食害が酷いのでまずは桜を防禦しようと、桜の周りを使い古しのビニールで覆ってみたのが桜防禦用「サティアン」だった。しかし、一昨日の春の嵐の一撃で完膚なきまでサティアンの崩壊となった。
ある程度春の嵐のゲバルトを予想はしていたので、支柱をしっかり打ち込んだつもりだったが甘かった。自然の脅威をなめてはいけない。かつてのトマトハウスが支柱ごと飛ばされたことが何度あったことか、思い出してみよ、との啓示を振り返る。
「サティアン」とは、サンスクリット語で「真理」を意味する。一日がかりの作業になってしまったが、真理を語るほどから遠い杜撰な作業だったことは間違いない。某宗教と同じ轍を踏んだのだろうか。真理とは自然を畏れることにあり、に違いない。
結局、青色の小さなネットをかけて折り合いをつけたが、最初からこうしとけばよかった。こうして、なんども失敗して懲りるまで連続していくのが人生か。この桜の樹はなんどもシカの餌食にされてきた。本来なら、この三倍くらいは大きくなっているはずだった。
第2・第3ミニサティアンは、放置されていたブルーシートを活用している。どこから見てもいずれも怪しい代物だ。しかし、こちらのサティアンは完璧に嵐に堪えたのだった。それは茶の樹の回廊に保護されていたからに違いない。
とは言え、シカの食害にやられているのは変わらない。見栄えがどうでも、早く太い幹にならなければシカの猛攻にはかなわない。周りに張った防獣柵もまだ完成していないので隙だらけなのだ。いよいよ、春本番が一気にやってくる。すると今度は、畑仕事に追われる毎日となる。ほんとに、農業はエンドレスな作業の回転木馬でもあるなー。