ひとりポツンと山奥の山猿さんの工房を久しぶりに訪ねる。突然訪問したので驚いていたが、ドラム缶かまどで炭焼きをしていた。炭焼きといっても小さな飯盒のようなものを焼いていた。聞いてみるとお菓子の缶だという。
缶を開けてくれたら、中にはヒノキの葉が入っていた。完成した炭のヒノキの葉は右側にあるが、その形が面白いと笑う。確かによく見ると意外性のフォルムが伝わってくる。第4期の癌の手術を終えてもなお、少年の心を持つ山猿さんの遊び心が弾む
すでに、栗のイガや竹を炭にしたものを「ミニ炭斗箱(スミトリバコ)」に入れてインテリアにしていた。この箱ももちろん山猿さんお手製の力作。風流を楽しむ山猿さんの余裕がそこにある。オイラはつい目先のやらねばならないことに追われて心はいつも忙しい。からだはそれほど動けないので朝寝・昼寝が長いのに。老いたとはいえ山猿さんの少年の心から学ばなくちゃね。