山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

「家族はつらいよ」 第3弾

2018-06-11 21:43:40 | アート・文化

 山田洋次監督の「妻よ薔薇のように/家族はつらいよ③」を観る。1作目は「熟年離婚」、2作目は「無縁社会」がテーマ。今回は「主婦への讃歌」がテーマ。(画像はいずれも松竹のパンフから)

 

       

 夫役の西村まさ彦の「オレがあくせくして働いているのにお前は昼寝とはいい身分だな」というような気遣いない言葉から妻役の夏川結衣の家出から物語がすすむ。西村まさ彦の憎らしい横柄さが上手い。相変わらず祖父役の橋爪功の演技が光る。落語家が次々出演してくるがいまいち。看護師役の蒼井優の真摯さがテンポを引き締めている。子役への演出は失敗。

 

                   

 山田洋次は語る。たとえば杉村春子は演じるうまさ、笠智衆は不器用な素材の輝き、というような特徴をあげ、俳優の持つそれぞれの持ち味をいかに引き出すかが監督の腕の見せ所とする。その意味では山田組チームが「楽しくも味わい深いどっしりとした喜劇」を安定的に作りだしているのが今回の作品だった。

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