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山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

魅力的な「ゴマダラ」だけど…

2021-08-07 22:55:32 | 生き物

 うだる暑さの中、アザミの上で休んでいた「ゴマダラカミキリ」を発見。カミキリムシの中でもとくに人気が高い昆虫だ。「ルリボシだっけ、ゴマダラだっけ」と記憶をたどり、体の黒さと星空のような斑紋の美しさから「ゴマダラ」となる。

 しかし、コイツは農家にとってはかなり厄介な害虫なのだ。ミカンをはじめ果樹をしっかり食害される。以前は、地域的な防御のため農協がゴマダラカミキリを買ってくれた。こどもは絶好の小遣い稼ぎともなった。街路樹だってやられるから都会でも目撃される。そういえば、裏庭のカエデが突然枯れたのもそのせいかもしれない。髭もまだらでかっこいいしね、出会うと嬉しいんだけれでも、悪さをしていないかと疑ってしまう。

              

 最近の「里山合唱団」は、ヒグラシとなった。それまではいろいろな野鳥のオーケストラがあった。ホオジロは先月末に撮影したもの。鳴き声が「一筆啓上仕り候」と聞こえるとされるがなかなかそうは聞こえてこない。元気なのは、「コジュケイ」の家族だ。「チョットコイ」と啼くので、行ってみると突然大きな声を張り上げて逃げていく。いくども突然出あいがしらで目撃をするが、なかなか画像が撮れないでいる。     

 

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毒蛾の毛虫かも!??

2021-08-05 23:10:58 | 生き物

  夕飯のお伴にと、枝豆を収穫する。充満した豆のふくらみはビールの好きな人にとってはたまらないことだろう。枝豆についた泥を水で流していたらそこに毛虫がいた。毛虫は基本的に注意したほうがいい。毒針で背中全面があざのようになってしまった友人もいたし。

              

 調べてみると、比較的ポピュラーな「ナシケンモン」(ヤガ科)という蛾の幼虫だった。漢名で表記すると、「梨剣紋蛾」ということだ。梨やリンゴなどの果物を食害するばかりでなく、マメ科やシソ科の野菜も食害する。成虫の翅に「剣紋」の斑紋があるというが地味過ぎてよくわからない。

     

 害虫ではあるが毒針は持っていないようだったので、まずは安心する。そのうちに、赤い派手な毛虫も見つける。枝豆の豆よりやや大き目の「小さい毛虫」だった。若齢幼虫の同定は面倒だが、何とか「ナシケンモン」の幼虫と特定する。図鑑には載っていない。ネットでやっと確認する。若齢毛虫は派手だが成虫はきわめて地味過ぎる。人間の成長とおんなじだ。

 きょうも一日中30度を超える酷暑で頭や首に「冷やしシート」を使う。昨日の二度目のワクチンのせいなのだろうか、熱中症もどきのせいなのだろうか、体がややだるいのでしばらく横になる一日となった。

 

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カメムシも人間も同じ変容をするんだ

2021-08-01 22:32:46 | 生き物

 キュウリの収穫が日課になった。毎日20本以上を収穫しては、食べきれないので近隣や友人に食べてもらっている。主食は、米ではなく塩麹のキュウリ漬けだ。収穫と同時に病変が出ている葉をカットしていくのも大きな仕事となっている。そんなとき、派手なカメムシが葉に乗っていた。

                

 珍しいカメムシだなと図鑑を見るがなかなか発見できないでいた。それはそのはずで、どうも「アオクサカメムシ」の幼虫のようだった。成虫はいつもよくみている緑一色のカメムシなのに。背中の目玉模様はやはり脅しの警戒信号なのだろうか。薄紅色がなんとも上品に見える。

               

 頭の脇にある目玉はかわいく見える。幼虫の華麗さは人間の若さと同じ。おとなになるとどんどん個性をなくし、地味な「その他大勢」になっていく。そして、害虫に、老害に。

 野菜を吸汁するカメムシの猛威は農家にとっては致命傷ともなる。そっくりなファッションを装う「ミナミアオカメムシ」は、田んぼの害虫として駆除の対象となっている。そこで使われる農薬が、ミツバチ激減の理由ともなっている。カメムシの多様性は認めるが食害は認可できない。

  

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カマキリ?カゲロウ?ハチ?

2021-07-26 21:41:22 | 生き物

 夕飯まじかの食卓に透明の翅をつけた昆虫がやってきた。なんとなくいつものカゲロウだろうと思っていたら、ヘビトンボのミニ版かも、と考え直す。しかも、頭の下にゴミのようなものが見えた。体の大きさは約2cmくらいの可憐な小ささだ。

  

 ゴミのように見えたのは折りたたんだ前足だった。愛用の小学館の図鑑で調べてみたら、「ヒメカマキリモドキ」(ヒメカマキリモドキ科)をやっと見つけ出した。上半身がカマキリ、下半身がクサカゲロウ・スズメバチの形をしている、ウスバカゲロウの仲間だった。頭部は確かにカマキリの三角頭とでかい目ん玉。その鎌で小さな昆虫を捕食する。しかしその鎌を広げる瞬間は見られなかった。

    

 珍しい生態を持つのでなかなか出会いにくい貴重な昆虫のようだ。幼虫は徘徊性のクモに飛びつきその体液を吸いながら産卵を待ち、生まれた卵を食べながら成長していくという寄生性の昆虫だった。そういえば、天井にクモの卵塊ができてしばらくだが、ひょっとしてっそこからこの「カマキリモドキ」が成虫になったのだろうか、灯火にも来るので突然の訪問だったのだろうか、といろいろ推量してみる。いずれにせよ、初めて見るユニークな体とユニークな生態をもつ珍しい昆虫だった。

 

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野鳥の卵を発見

2021-07-22 22:15:47 | 生き物

 家の隣に小さな花壇があるはずなのだ。というのも、花壇には花はなく、放任ジャングルになっている。このままでは植栽している樹木が枯れてしまうと、急いでジャングルを切り拓いていく。よくみると、オニドコロなどのツル性植物が樹冠を覆っている。

                 

 やっと花壇の奥まで到達したところ、野鳥の巣が見えてきた。今までだと巣は留守か、放棄された巣なのがほとんどだった。しかし、念のためと覗いてみたらなんと卵が1個入っていた。あわてて和宮様に報告する。10年以上住んでいるというのに卵を見るのは初めてだった。

       

 巣はとても見事に作られていた。清潔でもある。家のすぐ隣の数mであるのによくぞ作ったものだ。初春にはジャングルがなかったから、この巣は新しいはずだ。外からはまず見えないジャングル状態の隠れ家にあったのに感心する。卵の大きさは鶉よりやや小さいように思えた。近くに蜂の巣もあったようでほどほどに整備は終わらせる。

                  

 卵をよく見ると割れているように見えた。まずいときに草刈りしたもんだと反省もしたが、どうもこれは模様のようだった。シジュウガラの仲間の「ヒガラ」の卵に似ている。そういえば、道具を取りに家のほうに戻っていたら、ヒガラらしき小さな親鳥が心配して近くを飛んでいた。春に盛んにやって来ていた小さなカラが定着したのに違いない。

 最近は、野鳥の複雑な鳴き声に翻弄されている。ウグイス・ホオジロ・アオバト・ヒヨドリ・キジバト・ツツドリ・ホトトギス・コジュケイの鳴き声はなんとか拾えるが、わからない鳴き声のほうが多い。その候補には、クロツグミ・イカルがいるが確証はまだない。ひょっとすると、ヒガラだったのかもしれない。杉林の乱立する地域のわりには野鳥が豊富であるのを改めて痛感。野鳥の声に翻弄される豊かさに感謝する。    

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海から陸上にあがった4億年前の昆虫を発見 ??

2021-07-18 22:54:26 | 生き物

 カゲロウの仲間だと思っていた体長約2cmくらいの虫がやってきた。ときどきやって来てはとことこと家の中を徘徊することがある。カゲロウの幼虫だろうと思っていたら、幼虫は川の中のはず、それが陸に動き回るはずはあるのだろうか、とチコちゃんもどきの疑問が湧いてきた。成虫なら翅があるはずだ。

        (画像はweb「自然観察大学ブログ」から)

   小さくて動き回るのでカメラも捉えきれなかったが、昆虫というより海老のような甲殻類に見える。愛用の小学生向きの図鑑で調べたところ、本や衣類を食害するシミ(紙魚)にも似ている。北側にある書架から来たのかもしれないと思ったが、その図鑑にはもう一つ、「イシノミ」(イシノミ科)の図があった。こちらのほうがより近い。

       

 「イシノミ」は、海から陸へあがって間もない4億年前の原始的な昆虫と言われている。翅がないのが大きな特徴だ。つまり、翅を獲得する前の原始的な体形をしているわけだ。3本の尾を持ち、中央の長い尾は「尾糸」、脇の2本は「尾毛」という。脅すと腹部を叩きつけてジャンプするところから「ノミ」の汚名を着せられたが、まだジャンプは確認していない。

 

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カワラヒワを撮ってみたが

2021-07-10 21:54:49 | 生き物

 うだる暑さの午前中に、茶畑の外側の草刈りを行う。そして午後、道路際を見たらスズメくらいの大きさの「カワラヒワ」(アトリ科)が刈り取られた草の実を食べに来ていた。

                  

 距離があったので手持ちのキャノンの安いデジカメでは鮮明な画像を捕捉できない。それでもなんとか、かわいい様子は伝わってくる。カワラヒワがときどき飛びだす場面に出くわすことがあったが、なかなかカメラに収める機会はなかったのでそれはうれしい。

    

 「ひわ」とは、「小さくてひよわい可愛らしい」という意味がある。和服の「ひわ色」はこういう黄緑色のことをさすらしい。ウグイス色とは微妙に違う。草の実をついばむ平和なひわ軍団の風景に一茶のように心が和む。

       

 そういえば、三日前に保存しておいた電線に止まっていた三羽の小鳥はこのひわ軍団だったのかもしれない。集団見合いするという「かわらひわ」も、力の強い者から順次つがいができていくそうで、ひ弱そうなカワラヒワもなかなかしぶとい生命力がある。

 電線にいたこの小鳥の正体がわからなかったが、これでわかったような気がする。プロが撮影した鮮明な画像には頭が下がる。それと同じカメラにするには十数万円かけなければならないが、年金生活者にはそれは無理な話というもんだ。

                          

 名前を同定するには想像力を働かすしかないが、この杉林に独占されたような地域にさえも、野鳥の声が意外にもに多いことがわかってきた。つまり、野鳥そのものを目撃することはむずかしいが、周りの林や畑にやってくる野鳥の多様性がなんとかあるということだ。しかし、鳴き声で名前を捕捉するのはなかなか複雑でむずかしい。硬直したわが「海馬」の中で鳴き声を振り分けていくのは至難の業だった。カワラヒワの鳴き声のパターンはいまだつかめない。人生短いが、ボチボチ確認していくしかない。                     

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ねぐらを寝取った犯人は!?

2021-07-02 22:22:21 | 生き物

  わが家のねぐらは屋内用テントの中にある。というのは、隙間だらけの古民家なので虫やクモなどの訪問者が多いからだ。ムカデはずいぶん少なくなったが徘徊していることは間違いない。このテントのおかげで蚊からも解放されている。しかし先日、寝ようと布団を持ち上げたら先客がいたのだ。それが、15mmほどの「アトボシアオゴミムシ」(オサムシ科)だった。

                  

 頭と胴部は、メタリックな緑胴色をしている。後ろの翅には一対の黄色い斑紋がある。真ん丸かと思いきやいびつなホシ型だった。テント内に侵入するはずがないにもかかわらず、チャックのわずかな隙間から侵入したようだ。ゴミムシとはゆえ、やはりメタリックな色彩にはまずはホッとする。

                   

 まずは、テントから退場してもらった。これから、夏に向かって夜の訪問者たちが多くなってくるのは間違いない。ねぐらを寝取られないよう注意しながら横になる。世界中で4万種、日本では1600種もいるというゴミムシは、自然環境の指標ともなる昆虫である。しかも、生き物の死骸を食べてくれる森の掃除屋でもある。ゴミムシがいるということはそれだけ豊かな自然環境があるという証左なのだ。名前をゴミムシというのは差別ではないかと思えてならない。

 

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幼体はポップアート、成体は枯葉かぁー

2021-06-29 22:39:26 | 生き物

 畑のそばでカラフルなイモムシを発見する。黒地に黄色・赤・白の極めてポップな幼虫だった。似ている模様には「セスジスズメ」という蛾にはときどき会うが、大きさが小さい。調べてみると、「ヒメエグリバ / 姫抉翅」(ヤガ科)だった。幼虫の食草の「アオツヅラフジ」は畑の周囲にいっぱいある。

    

 捕捉しようとしたら丸まってしまって防御態勢に入ってしまった。歩く姿を見たかったがこちらも作業の途中で忙しいのだ。ちょくちょくあることながら全体像は撮れなかった。また、ズーム撮影だとピンボケも少なくない。そのため、ブログに掲載できなかった記事もじつはわんさとある。

               

 成体は枯葉模様だった(画像はweb「奈良市北部・高の原の昆虫」から)。幼体の華麗さとは打って変わって地味な枯葉忍法を選ぶとはただ者ではない。外縁がえぐれているリアルが造形作家みたいだ。しかし、リンゴやナシなどの果汁が好きなので農家からは指名手配の対象にもなっているお尋ね者。このアーティストとどう付き合っていくべきかが悩ましいところだ。(2014.6.26/2019.8.22.blg参照)

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円盤に乗ったアシダカさん!?

2021-06-25 22:05:49 | 生き物

 昨夜、和宮様が驚いた顔で天井を指さした。その方向を見るとお馴染みの「アシダカグモ」が張りついていた。しかしよく見るといつもと様子が違う。白い円盤状の物体の上に乗っかるようにしていたのだ。和宮様は小さな声で「赤ちゃんの卵を抱いているのではないかのう」と示唆する。

 初めて見る「卵のう」だった。メスが年2回産卵する。卵のうには300匹くらいの卵が入っているらしい。これが一気に孵化すると3mmくらいの幼体が一気に出てくる。そうなったらかなり気持ち悪い。しかも場所が台所だから余計だ。

                     

 この卵のうを抱えてメスは1ヵ月ほど移動する。孵化した幼体はいっせいに散らばっていくので心配ないらしいが、生き残るのは僅かだという。無精卵や失敗した卵のうはメスが食べてしまう。自己責任の強いアシダカさんだ。人間よりよっぽどしっかりしている。

 蜘蛛の寿命はふつう1年くらいだけど、アシダカさんのメスは6年くらいを生き延びる(オスは4年くらい)。おかげでゴキブリは少ない。きょうは天井ではなく畳に遊びに来た。まさか昨夜のママではないだろうな。「産まれました」との挨拶か。それにしても、CDくらいの図体はあまりに大き過ぎる。

 

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