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山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

初めてはっきり見たマムシ

2021-09-20 22:18:09 | 生き物

 昨日の夕方、台風による雨で裏山の栗がたくさん落ちていた。鼻歌を歌いながら栗を拾っていたら栗の樹の根元に小さなマムシを発見。今週中は栗拾いを毎日やるので座視できないと、草刈機で退治することにした。形も模様も見事な芸術品だ。

           

 マムシの首根っこを狙って草刈機を横に払う。しかし、切れたはずの胴体は見つからない。周りを見ても蛇らしき痕跡は消えた。瞬間移動なのだろうか。さすが猛毒の持ち主だ。そういえば数日前、きのこの師匠が捕まえていたアオダイショウに足を咬まれたそうだ。どうもその怨念のオーラがこの過疎の地に瞬間移動したのかもしれない。十数年前この地へ来て、マムシをハッキリ見たのは今回が初めてだった。アオダイショウの幼蛇(ヨウダ)もこの模様に近い。

 きょうは深い長靴を履いて裏山に行く。やはり、マムシの形跡はなかった。とにかくこれからは、身の回りに注意しなければならない。いままで以上に、家の周りに住んでいるニホントカゲやカエルが狙われる可能性が多くなったということだ。

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口吻が長いエビガラスズメ

2021-09-18 22:11:37 | 生き物

 一週間ほど前のことだった。やっと晴れ間がみえたので畝づくりを始めたとき、畝の隣の雑草を抜いたそばに「エビガラスズメ」の蛹がいた。長い口吻があるのはエビガラスズメだ。それは、アサガオやサツマイモなどのヒルガオ科の筒の長い花の蜜を吸うという口吻を持っているからだ。そう言えば、近くにサツマイモの畝がある。スズメガといえば、「羊たちの沈黙」という映画を思い出す。成虫はスマートな海老柄模様でもある(2020.10.15blog参照)

 

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「ニラ」レストランは大繁盛

2021-09-16 22:58:22 | 生き物

 相変わらず、ニラの花には蝶やハチや蛾などが蜜を食べにくる。その中でも、「ヒメハラナガツチバチ」が来ていた。花の蜜を吸ったツチバチのメスは土の中に入り、コガネムシの幼虫に卵を産み、孵化した幼虫はコガネムシの幼虫を食べて羽化し地上に出る、というサイクルがある。そのため、地上で低空飛行をしてコガネムシの匂いを嗅ぎつける行動をとる。コガネムシに寄生するので巣は作らない、という合理主義者でもある。

               

 庭で縄張りを主張している「ダイミョウセセリ」もやってきた。まるで蛾のような小ささだ。名前だけは「大名」の羽織袴にちなんでいるようだが、名前負けしているといつも思う。

     

 ジャノメチョウは日陰でよく見られるが、地味な模様が圧倒的。しかし、この「ヒメウラナミジャノメ」は明るい所が好きなようで、また、模様の浦浪もなかなかしゃれている。江戸小紋のようなデザインが気に入った。蛇の目も見方によっては、「8」の字に見える。

 「ニラ」レストランは次々お客がやってくるが、あまりに小さい客が多くて老眼のジジには同定が厳しい。とにかく、野生化したニラにも役割があるんだということに感心する。

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ガマの術にかかる

2021-09-15 20:55:21 | 生き物

 台風の影響で週末に雨が降りそうだというので、茶樹の外縁にムラサキハナナ(オオアラセイトウ)の種を蒔いたり、実生で育てたソシンロウバイを植えることにした。ツルハシで穴を掘り、シャベルで肥料を混ぜていく。ソシンロウバイは合計で12本だった。いよいよ植えるときが来たのでシャベルを持とうとしたら、なんと。

        

 シャベルの上に「アズマヒキガエル」が鎮座していた。危うくカエルを掴みそうになった。あわてて手を引っ込めた。いないはずのカエルが突然現れたのでこれはガマの術に違いないと思った次第だ。カエルは色だけの同定は難しい。赤褐色・白・こげ茶・黒色とこんなにカラフルなヒキガエルは初めてだったかもしれない。

   

 なかなか動かないので他の作業をやっていたら突然消えていて、道路に座っていた。それがまるで瞬間移動したかのようだった。仙術か妖術か、ヤードラット星人の秘伝か。こんな短時間で移動するなんて考えられない。なかなかの達人とみた。ヒキガエルが歩いている姿は一度も見ていない。これは間違いなくガマの忍法に違いないとみた。

 ちなみに、眉毛に当たるところに「耳線」がある。ここから毒をだすのだが、いわゆる「ガマの油」はこれを言うらしい。実際は、「我馬の油」で「馬油(バーユ)」のことだったらしい。

 

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久しぶり、シュレーゲルくん

2021-09-09 22:09:27 | 生き物

 わが家の居候・スイッチョンは家の中では放任状態の扱いだが、カエルは基本的に外に帰ってもらっている。そのほとんどは「アマガエル」で、十日に一匹くらいがやってくる。そんな中で、久々ぶりで全身が緑色の「シュレーゲルアオガエル」がやってきた。

      

 名前はわかりにくいが日本固有種なのだ。つまり、シーボルトが送った標本でカエルの権威のシュレーゲル博士が日本固有種であることを明らかにしたので、この名前がつけられた。そりゃあないだろうと、日本の里山の田んぼに多いこの種を「サトアオガエル」と呼ぼうじゃないかと提案する日本人がいる。賛成だ。

               

 以前は、「モリアオガエル」もわが家に来ていたが最近はすっかりご無沙汰している。アマガエルは眼の周りに模様があるが、モリアオガエルとシュレーゲルくんとは全身緑色というのが似ている。違いは眼の虹彩がモリアオガエルは赤っぽく、シュレーゲルくんが金色というところで見分ける。シュレーゲルくんを捕獲してから記念写真を撮ってすぐ外に解放する。それにしても、シュレーゲルくんもアマガエルくんも小さいだけでなく表情もかわいい。そうだ、名前は「サトアオガエル」だったね。

 

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虫のオアシスはニラの花だった

2021-09-05 21:32:20 | 生き物

 初秋の白い花は畑から野生化した小さなニラだった。このシンプルな花には小さな昆虫たちが群がっていた。ときにツマグロヒョウモンが独り占めしているときもあるが、ふだんは小さな昆虫たちのオアシスだ。

   

 意外だったのは、「トックリバチ」(トックリバチ科)が来ていたことだった。トックリバチの巣をときどき倉庫の隅で見かけることもあるが、こんな小さな蜂だったのかととても新鮮だった。腹が2段になっていてとてもキュートだった。

 その隣には、「ナミハナアブ」(ハナアブ科)がしばらくいた。名前はアブだが、頭はハエ、体はハチの擬態。花の大好きな平和主義者であり相手を刺すことはない。しかも、野菜の食害をしないどころか蜜の運搬役として受粉の貢献もしている。

   

 さらにその近くには、セセリチョウが蜜の食事中だった。白い模様からイチモンジセセリかオオチャバネセセリかどちらかと思われる。「蝶と蛾との中間的な存在」でじつに地味ではあるが、通には人気があるという。

 いっぽう、似た形の「シロオビノメイガ」(ツトガ科)も来ていたが、大きさが10mmほどなのでつい見逃してしまう。小さいけれどホウレンソウやフダンソウを食害する。メイガは「螟蛾」と書くが、「螟」には稲の茎を食害するという意味がある。つまり、メイガ科の蛾は食害する蛾という要注意人物?なのである。

 じつはこれ以外の昆虫も発見したが時間がないので後日にする。それほどに、昆虫にとっては貴重な花なのだ。野生化しているとはいえ、餃子には欠かせない栄養満点の「ニラ」なのた。もっと、食卓に招待しなければ。

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と(飛)んだ夜の訪問者!?

2021-08-17 22:38:04 | 生き物

 いつもの遅い夕飯を済ましたころ、ブーンと低い音がして未確認飛行物体が隣でドスンと堕ちた音がした。驚いて近づいてみるとなんと、「カブトムシ」のメスだったのがわかった。とりわけ障子にぶつかると意外に高い音がするのだ。兜を身につけているわりには不器用だ。仰向けになってもがいていた。

         

 近くのキャンプ場で毎年のように花火を主催している俳優の哀川翔はカブトムシの飼育で有名だ。2015年に88mmのカブトムシを飼育してギネスに載ったことがある(2017年に91mmの記録に破られるが)。書店に行っても昆虫と言えばカブトムシとクワガタの図書が圧倒する。それほどに魅力的なアイドルでもある。とりあえず、仰向けを起こしてからまもなく外へ解放する。

             

 いつも不思議に思うのだが、夜の訪問者はメスばかりでオスが来たためしがない。よほどオイラが気に入られているのかと陶酔しちまうが、よく考えると、わが家の隙間を考えればオスはその図体では侵入できそうもない。なあーんだ。やっぱりね。現代俳人の阿部寒林が詠んだ「兜蟲 天に投げても 堕ちて仕舞ふ」というのが哀感とユーモアを誘う。

                 

 いっぽう、夕飯の片づけもかったるいなかで、またしても空中遊泳してきたものがいた。居候の「ウマオイ」だった。突然飛んでくるからいつもハッとする。肉食性だからどうも食べ終わった箸から肉の匂いを感じているようだ。

                 

 ウマオイは、「スイッチョン」と呼ばれるほど身近なバッタだった。ウマオイには「ハタケノウマオイ」と「ハヤシノウマオイ」がいるという。体はほとんど同じだけれど鳴き方が違うという。どう違うかよくわからないが、これから注意して聴いてみることにしよう。川柳に「秋の使者 スイッチオンの スイッチョン」(英ちゃん) というのを見つけた。

 雷と大雨が続く。いつもの寝室の山側はやめて今夜は居間に寝ることにする。では、スイッチオフで、無事でいられますよう。      

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雨宿りしていたのは…

2021-08-15 20:51:33 | 生き物

 うんざりするほど雨が続く。畳も湿っぽくなっている。夕方、雨が止んだのをチャンスだとして急いでキュウリや甘長トウガラシやブルーベリー等を収穫する。そのとき、キュウリ畑の柵の網のなかに何かが隠れていたのを感じた。それは、裏の翅の地味な模様から蛾ではないかと思ったが、そのうちに表の翅が見えてきた。

          

 この模様だったら、よく遊びに来る「ツマグロヒョウモン」のメスに間違いない。雨宿りしたのはいいが出られないので困惑しているようにも見えた。網が重なっている所ではあるけれど、それで雨宿りになるのかは人間としては疑問だけど。

    

 とりあえず、網を手繰り寄せて解放してあげようとした。しかしなかなか逃げていかない。カメラを近づけても飛び立たない。「雨はいま止んでいるよ」と声を掛けたらやっと飛んでいった。じつはその裏側にも、同宿者がいた。

    

 こちらのほうは、スズメガ科の「セスジスズメ」だった。ハングライダーのようなスマートな成虫だった。幼虫は新幹線のような魅力的なデザインだ。見つけると嬉しくなるほどだけど、大食漢なのであっというまに葉を食べられてしまう。サツマイモや里芋が好物だが、まだ被害があったかどうかはわからない。こちらもなかなか出ていかなかった。

                 

 いっぽう、雨が届かなかった軒下には、「アマガエル」がいた。足が金色に輝いていた。カメラを近づけるとこちらは逃げ出した。いつ見ても、アマガエルはかわいい。

                 

 顔もなかなかのイケメンだった。逃げて飛びついたのはビニール傘だった。まさか傘の下に行きたいのだろうか。鉱山学者の山口青邨(セイソン)が詠んだ俳句「われをひとりここにおきけり雨蛙」というのがいい。人知れず山奥を探索することが多い青邨らしい心情が伝わってくる。

 雨天の続く日々から、地球が人間に逆襲するような気候変動やコロナ攻勢ではないかと思ってしまう。

 今年の「日本経済新聞」元旦号には、EUを中心とする世界と日本がカーボンゼロをめざすという特集を一面に載せた。日本が世界のバスに乗り遅れまいとあわてて決定した感じは否めない。オイラは数十年前から関心を持っていたんだけど。パイプ片手にバラエティー番組で活躍した評論家・竹村健一氏の息子竹村真一氏は、自然エネルギー・NPOネットワーク・新炭素革命などを提言。人類の新しい生き方をに早くから呼びかけていた。メディアが注目していないのがおかしいと思っていた。

                       

  そういう先験的な提唱に当局は耳を傾けないで経済成長路線をやめようともしなかった。それはコロナ対策でも変わらなかった。それが世界の戦略が変わると手のひらを返すように同調する。本音ではないので手先だけの利益にしがみつくといういつもの路線だ。

 そうは言っても、2050年までに世界はCO2排出をゼロにするという宣言はやっとだけど画期的だ。化石燃料で急速に発展してきた人類の歯車を逆回転させようという革命だ。民間ではかなりこの分野での試みは試行錯誤してきた。特許出願数にも明確に表れている。それらを政府が一気に後押しするという地平にあるが、中国はその点では違う意味で先行もしている。官民あげて日本もその遅れを取り戻していただきたいものだ。

 

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ヒグラシの合唱に埋もれてはいるが

2021-08-14 22:33:53 | 生き物

 大雨にもかかわらず、ヒグラシの合唱が断続的に里山を揺るがしている。そんななか、畑にある竹の支柱に「ニイニイゼミ」を発見。近づいても逃げないところから、土中から出て間もないのかもしれない。30mmほどの小さい体は保護色のように目立たない。

                    

 画像ではコントラストを強調してなんどか調整したみたものだ。ときどき、樹の下の方で泥まみれの抜け殻を発見することもある。芭蕉の有名な句の「閑かさや岩にしみいる蝉の声」は、ニイニイゼミであるとの説が有力だ。体が小さいが禅坊主の経文のように響くようだが、今はヒグラシにはかなわない。

      

 空家のミツバチの巣に休んでいた「アブラゼミ」も発見した。横向きなのが意外だ。都会にいたころはアブラゼミ全盛の時代だったが、最近はやや個体数が減少傾向だという。わが山里でもアブラゼミの存在感はあまり感じられない。

      

 最近は地域差が激しくアブラゼミも勢力争いにやや疲れ気味のようだ。乾燥にやや弱いアブラゼミは最近の温暖化やヒートアイランド現象の被害を受けているとも言える。まさか、希少種になってしまうのかと今から心配だ。それほどに、わが里山では存在感がいま一つというのが現状か。

 世界の蝉の多くは翅が透明なのが普通だが、このアブラゼミやニイニイゼミは透明ではないところが希少価値があると言えまいか。  

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アブないアブだった!?

2021-08-10 22:58:18 | 生き物

 狭いトマトハウス で何とか出来上がってきたトマトを収穫したり、枝の誘引をしたりの作業をしていた。そこへ、うるさいハチかアブかが作業の邪魔をしにやってきた。騒ぐとつけあがると思ってじっとしていると、相手もおとなしくなった。ウシアブに似ているが確証はない。腹側の三角の斑紋が手がかりだ。

             

 三角状の斑紋というと、ウシアブ、シロフアブ、アカアブがあげられる。大きさが2cmくらいの小柄なアブだったので、きっと、「シロフアブ」に違いないと想定するが、まだ納得がいかない。いずれにせよ、牛や人間の血を吸うので危なく吸われるところだった。アブも蒸し暑い天気にへとへとだったのかもしれない。

 先週、林道で脱輪して横転してしまった自家用車が修理を終えて戻ってきた。たまたま木立が周りにない場所だったので車体を戻すのにロードサービスの方はかなり苦労していたようだった。狭い場所でもありけっこう大掛かりの作業となったが、炎天下の中ながら、大破なく丁寧に引き上げてくれた。

 そのあと、近くの自動車工場でパンクした車輪を換え、へこんだところの部品も変えたり、ブレーキ・アクセルなどを見てもらい全面的に点検してもらった。脱輪した所があと数メートルずれていたら、今ごろは病院かあの世にいたに違いない。ほぼ無傷で生還したのを感謝するばかりだ。残りのわずかな人生を焦らずゆったり過ごすことが大切だと思い知ったできごとだった。

 

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